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AUTOMOBILE COUNCIL 2017 -HONDA-

ホンダ初代のNSX、1989年に発表、1990年に発売されたI型。

総アルミモノコックボディは、栃木の高根沢工場にアルミ溶接が出来る専用工場(敷地内に発電所を持つ)を造ってしまったのは、バブルだったからこそ。

ベースは当時のアコードで、MR2/MR-Sやポンティアック・フィエロと同じくシャーシを前後逆転してミッドシップレイアウトを作り上げています。
この部品共有があったからこそ、あの価格で発売できたとも言えます。

結果として、NSX専用工場として建てられた高根沢工場、晩年はNSXの販売が落ち込んだことから、この工場稼働率を上げるためにS2000をほぼハンドメイドで生産するラインを造っています。
S2000は苦し紛れに出来たモデルということ、だからS2000に後継モデルは無いわけです。
現在のホンダの生産ラインには、FRを生産できる設備がありません。

よく「なぜホンダにFRが無いのですか?」「レジェンドは高級車なのにFFなのですか?」という質問があるのですが、生産設備とコンポーネンツが無いからというのが答えです。
今からFR用の生産ラインを作ったら、それこそお値段が目ん玉飛び出る価格になってしまいます。

決してMM思想(Man Maximum/Mechine Minimum )にこだわっているからではありません。
その証拠に、一時期New NSXはS5000の名でFRで計画されていましたし、このコンポーネンツを流用したFRレジェンドの計画がありました。
ホンダだって、高級車のレジェンドは商品力としてもFRで作りたいのですよ。

お金が無いから作れない納得できる理由として、MM思想やFF優位をあげているだけ。

やはり、スーパーカーは「赤」が似合います。
発売当時は、プアマンズフェラーリなどと散々に揶揄されましたけども。

古くなってもそのスタイリングは色褪せず美しいのが、スーパーカーの条件の一つでしょうか。

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