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44th東京モーターショー2015 HONDA

44th東京モーターショー2015で、ようやく来ましたホンダです。

残るメインのメーカーは、このホンダとメルセデス・ベンツのみ。
2週間続けてやっと、終わりが見えてきました。

Honda/Acura NSX

ようやく、市販Verのお目見えです。
北米ではアキュラチャネルでの販売、生産もアメリカでオハイオ工場で行なわれます。

•全長×全幅×全高:4470×1940×1215mm
•パワートレイン:V型6気筒3.5Lツインターボ(ドライサンプ)+モーターx3(前2/後1)
•最高出力:580ps(573hp)
•ミッション:9速DCT
•駆動:4WD SH-AWD
•車重:1725kg
•前後重量配分:42:58
•0-96km/h加速:3.0秒
•最高速度:307km/h
•タイヤサイズ:F 245/35Z R19/R 295/30Z R20
•ブレーキ:F 6ピストン/R 4ピストン カーボンセラミックブレーキ
•走行モードを「Quiet」「Sport」「Sport+」「Track」の4モード切り替え

たぶん、この「Quiet」が電気モーターのみでのEV走行なのでしょうね。

2016年春から発売開始、北米で15万ドル。
ということは、日本では1800万円くらいでしょうか?
完全な輸入車なので、円安に振れると2000万円を超す可能性もあります。

ただ、日本におけるこのNSXの販売では、大きな欠点があります。
それはアキュラチャネルが日本には無いこと。

ホンダで一番高価な車種は何でしょう?
アコードが514万円、レジェンドが680万円、まぁお世辞にもこれらのモデルは売れているとは言い難いです。

ところがこの新型NSXは1800万円です、ケタが一つ違います、レジェンドの倍以上…
そんな顧客は、今のホンダの販売店にはいないのです。

たぶん、マスコミが報道しているため、初動ではソレなりの受注は入るでしょう。
スーパーカー好き、新しい物好き、かつてのNSXオーナーで歳を取って地位も上がりお金に余裕のある人、などなどetc

初代のNSXは700~900万円で、庶民でも他を犠牲にして頑張ってお金を貯めれば買えない金額ではありませんでした。
が、今度の新型の価格帯はポルシェ911やAMGの価格帯であり、1000万円を超えてくると「頑張れば買える」という金額ではありません。

初動で興味を持った人達に一巡した後、セールスはどうするのか?というのが大きな課題として立ちはだかります。
日産GTRもこの問題に直面していて、セールスマンが売ることが出来ない、売り方が判らない…という事態になっているのです。

既存の乗用車を購入する客層と、高額なスーパーカーを購入する客層とが、全く違うのですよね。
スーパーカーの新車は、相応の販売ノウハウと固定された顧客層が必要となるのです。
コーンズなんかは、もう決まった既存オーナーの固定客で回しているようなもんです。
だから、一見さんなんかを断れるのです。

もしホンダの本社が、優れたモデルを出せば手放しで売れる、と思っているのなら考えが甘いです。
日産はGTRでそう思っていたフシ(ポルシェ911並みの性能を安く出せば売れる…)があり、その責任を販売店へ丸投げで押しつけたものです。

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