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AUTOMOBILE COUNCIL 2017 -W111-

8/4~8/6まで開催の『AUTOMOBILE COUNCIL 2017』、幕張メッセです。

今週は日曜日に引き続き、幕張メッセへ来ています。
1週間後の来週は、有明ビッグサイトですね…(汗)

とまぁ、夏真っ盛りなのでありますが。
本来はこの週末、海水浴で「海」を予定していたのでありますが、ここ数年の夏の異常天候のせいか台風5号が直撃。
この時期に台風を心配するのって、これまではありませんでしたのに。

台風は西日本へ行っていますけれども、近くにあれば波は高いので危険です。
というわけで、今日の予定は今週になってから急遽幕張へ変更としたのでした。

イベントエリアは、幕張メッセの4~6ホールの1館のみ。
意外と狭いので短時間で見終わります、これで3,000円(前売り/当日3,500円)はオートサロンなどに比較してもちょっと高い気もしますけれども。

8/4(金)の午前中はプレス、午後から一般でプレミアムタイムとなります。
限定3,000名なので、ゆったりと見て回れます。
当日券も販売していたので、注目度は低いのかなぁ…!?
TV CFもやっているのを見たのですけれども。

入場して初っ端、主催者展示コーナーで目の前に縦目ベンツが置いてありテンションはMaxとなります。

昔のアメ車を真似たテールフィンがある「羽ベン」と呼ばれるモデルで、50年近く経つ稀少な車です。

このW111と呼ばれる、現在のEクラスの前身にあたるモデルとなります。
ショーファードリブンであったSクラス前身モデル(W100)に対して小型であり、オーナードライビングカーとして当時は最も小さなベンツとなります。
これでも、現行Cクラスの方が大きい。(ほぼ同サイズ、一回りCクラスの方が横幅が大きい)

このあたりの系譜、Wikipediaにも詳細は書かれていないことから、簡単にまとめておきます。
この時代を知る人は、かなりのマニアで少ないのかなと思われます。

1959年にW111、今では「ハネベン」と呼ばれる4ドアセダンが登場します。
その翌年の1960年にW111型に2.2Lの220のクーペとカブリオレが追加され、これがそのモデル「220SE」となります。
翌1961年には、フラッグシップモデルの3.0Lエンジンを積むW112のセダン「300SE」が登場、翌年1962年には300SEクーペが登場します。(~1967年まで)

その後、1965年にセダンはモデルチェンジを行いW108/W109となります。(テールフィンが無くなるので区別できる)
が、2.2Lクーペはシャーシそのままで2.5Lとなり「250SE」へ、1967年には排気量を2.8Lへと拡大して「280SE」となり、この時点で300SEが終了となります。

さらには、1969年にはV8エンジンを搭載した「280SE 3.5クーペ」が追加、1971年の終了までこのモデルと「280SEクーペ」が最終モデルとなり、1969年に登場したW114型のクーペにバトンタッチすることとなります。

つまり、この220SEは1960~1965年まで生産・販売されたモデルということです。
220SEの販売台数は14,173台、そのうちの1台です。

当時の220SEクーペの新車価格は8,895ドル、ちなみにアノ有名なガルウィングの300SLが11,573ドル出会ったことからも、このモデルが如何に高額かが判ります。

1960年当時(~1970年まで)の円ドルの為替レートは360円固定です。
そこから車両価格は320万円、安い?
いえいえ、物価価値が当時とは違いますから。

大卒公務員の初任給が1万円の時代、現在は手当を除き18万円の18倍。
現在の価値に変換すると220SEは5,760万円、300SLは7500万円となるわけです。

やっぱり、今も昔もベンツは高価ですね。

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