アウディR8が並ぶ、大人の遊び心をくすぐる
本日は、友人の紹介でアウディR8の試乗会へ参加してまいりました。
なかなかこのクラスのモデルというのは試乗をする機会が無く、ディーラーに頼んでも断られることが多いです。普段から、そして何十年もの長いお付き合いがあるシュテルンですらも、「SLを貸してくれ」と言ってもさすがにコストの関係からか試乗車の用意は簡単ではないようです。
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SLはAMGでも試乗が全く不可能かと言えばそうでも無いらしいようですし、R8も最寄りのディーラーで用意してくれと言えば用意してくれるとのことでした。
SLでもR8にしても、購入本気モードで言えば用意はしてくれるのでしょうけれども、なかなか興味本位でこれだけのお値段のする車を用意してもらうのには気が引けます。というところへ渡りに船で、アウディR8の試乗会があるというので担当を紹介してもらい、試乗の予約を入れてもらったのでした。
場所は横浜のベイサイドアリーナ、ヤマハとの合同企画のようです。購入者層がかぶるのでしょう、きっと。
以前は、この八景島の方は東京都内からはメチャクチャ遠いイメージがありましたが、首都高湾岸神奈川線が開通してからはひとっ走りの距離です。
昔は、一般道でテケテケと時間をかけてドライブをした記憶がある場所です。
朝の開場から入り手続きを済ませ、午後の試乗予約時間まではアウトレットをブラブラとウィンドウショッピングしながら待ちます。
気になるお天気は、午前中は雷雨で時折激しく雨が降っていましたが、午後の試乗時間の頃には雨も上がり路面も乾いてきました。ミッドシップでウェットコンディション、500馬力で滑って回ったらどうしよう、というのは結果として稀有に終わります。
当初、R8は6台が用意されていたようですが、あまりにも人気のために8台へと増車をしたそうです。2000万円クラスの車が、これだけズラリと並ぶのは壮観です。
アウディR8 日常使いでコンビニへ入れるスーパーカー
試乗をさせてもらったのは、発売されたばかりの5.2FSIというV10モデル。525馬力を発揮、4WDで駆動します。
運転した感想としては、
「コレ本当に500馬力オーバー?」
というくらいにあっけないもの。
ランボルギーニ・ガヤルドと同じシステムでビスカスカップリング式の4輪駆動のため接地感は抜群に良く安定しているのですが、パワー感はそれほど感じられませんでした。よく言えば安定していて乗りやすい乗用車ライクな安心感、欲を言えばスーパーカーとしては面白くない。
首都高・湾岸線も走らせてもらったのですが、前を走る同じく試乗車のR8を追いかけたところ知らない間にフワワkm/hに到達。
日常速度域でもストレスは無く、そこからアクセルを踏み込めばどの速度域からでもパワーが盛り上がってきて思い描いたとおりの動きをします。ですが、500馬力の感動はありません。
誰が運転しても速く走らせることが出来る、ドイツ車的な優等生のスーパーカーというところでしょうか。
さすがに車両感覚の掴みやすさはドイツ車ならではで、スグに慣れることが出来ます。横幅が1.9mを超えるも、そのボディの大きさを感じさせません。小回りは、ベンツSLの方がいいかなという感じでした。
また、コレならコンビニにも普通に入れる車高のクリアランスがあります。フェラーリは歩道に乗り上げる際には、ホントに気を遣いました。そのあたりは日常の「足」として十分に使える車でもあります。
一つだけ、やはりミッドシップの宿命と言いますか、右後方(左ハンドル)の視界は悪いです。ウィンドウの形状が考えられているせいかフェラーリほどではありませんが、側道からの合流には角度によってはかなり神経を遣います。
それでも、この車はイイと思える何かがあります。
R230のSLのバリオルーフにはちょっと惹かれますが、日本ではオープンにできる時期も限られるため、ベンツSLを買うのならこちらもアリかなと思わせてくれます。
通常ではなかなかもらえない本カタログ
帰りにはお土産(?)で、V10の載った新しい本カタログと2006年にル・マンで優勝したディーゼルマシン「R10 TDI」のミニカーをいただきました。このミニカーだけでも、定価7,000円くらいするんじゃないかな?
なんだ、この前ご近所のアウディのディーラーへ足を運んでカタログをもらいに行かなくても良かったんじゃん。
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豪華カタログ
ちょっと近所のアウディのディーラーへ。行った理由はR8のカタログをもらいに。単なるカタログマニアではございません、チャン ...
なかなか貴重な経験と有意義な時間を過ごすことが出来ました。