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ベンツSLS AMGの電気駆動スーパーカー

以前よりスクープされて噂にあった、AMGの電気自動車が7/16に正式に公表されました。

この秋のフランクフルトに登場してくるベンツSLS AMGがベースとなり、ガルウィングを含めた軽量なアルミフレームの構造をほとんど修正無しで電気駆動システムの搭載が可能になるとのこと。

「エレクトリックSLS AMG」は4個のモーターをそれぞれの車輪軸上に配置。
この4個のモーター合計で、最大出力533ps、最大トルク89.7kgmを発揮します。
6.3L/V8のガソリン車の571psにはパワーでこそ劣りますが、トルクでは23.4kgmも上回ります。
トランスミッションは前後アクスルに1基ずつの合計2基を搭載。

0‐100km/h加速も4秒以下と、ガソリン車のSLS AMGの3.8秒と遜色のない性能を実現。
モーターは減速時には回生ブレーキとして作用します。

2次電池は蓄電容量48kWh、定格電圧400Vの液冷式リチウムイオンバッテリーで、V8モデルではセンタートンネルのある場所とシート後方の低い位置にこれらはレイアウト。

AMGのCEO、Volker Mornhinweg氏は発表の席上で発売時期は明らかにしませんでしたが、スクープ既報の通り関係者の話から2015年頃と見られています。

この話題、17日のテレ東WBSでも取り上げられていましたが、どうやらアメリカのテスラ社と提携をしたようです。
テスラの電気自動車はロータス・エリーゼのシャーシを利用してノルウェーで組み立てられていますが、主要な株主はPayPalやgoogle、eBayの設立者などとなっており、ネット業界が大きく絡んでいます。
(元々、テスラはパソコンのリチウムイオン電池の制御ソフトを作る会社)
ですが、09年5月19日にダイムラーが株式の10%を取得…これがSLS AMGの電気自動車開発の基本となっているようです。
あ~、コレでテスラは将来的にAMGと同じくダイムラーに吸収されたな、と思うのでした。

テスラのモデルは、日本やドイツでは衝突安全試験がクリアできず、これら安全基準が厳しい国では公道を走れないと言われています。
逆にダイムラーのボディ生産技術を得ることで、世界への道が開けるのでしょう。

スーパーカーもエコを気にする時代へ、いよいよ突入です。
電気モーターは、スポーツカーにとっては最適な動力となるかもしれません。

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