ポルシェ918スパイダー 新宿の公道で遭遇

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ポルシェ918スパイダーに遭遇!エコなスーパースポーツカー

2015年6月29日

超レアなスーパーカーに遭遇ポルシェ918

ポルシェ918スパイダー 新宿の公道で遭遇

新宿を走行中、前方に何か平べったいスーパーカーがいることに気づきました。混雑状況は普通で、時々詰まるものの流れは良い感じで、スーパーカーでも苦ではないレベルです。普段の新宿駅前の車の流れはこんなものです。

「何だ、あの車は?」

と急いで近づいてみると実にクール!「ポルシェ918スパイダー」ではありませんか!初めて実車を見ました。

東京モーターショーなどでも、日本では公開されていなかったと思います。それだけレアな車に遭遇したわけで、色めき立つのも解っていただけるかと思います。

ナンバーが新規のご当地ナンバーになっていましたから、ここ半年くらいに納車されたものであることが判ります。

2011年5月から受注開始、2013年9月から生産開始なので注文してから4年は待った計算になります。元々ポルシェでは、フルオーダーシステムを採用しているため在庫車をほとんど持たないことから、半年から1年待ちと言われていますので通常モデルでも待つのですが、4年も待つとは気の長い話です。

ですが、これだけ珍しい車ですとガレージから出し入れをする際には、ご近所でも所有者がバレバレではないかと思います。

1軒だけ、もしかしたらあの家かなと思い当たるフシがあります。表にはベントレーとメルセデス・ベンツCLSが置かれており、ガレージの中には古いフェラーリ348や空冷ポルシェがある家があるのです。

いずれにしましても、発表時でも1億円オーバーと言われている918スパイダーですから、これを買えるというにはケタ違いのお金持ちということになるわけです。走る資産ですから、怖くて外へ出せません、後ろを走るのにもぶつけないよう神経を使います。

おそらくは、この車にぶつけるのと家の塀を壊すのとでは、家の修理代の方が安く済みます。

エキゾーストが背中(?)にあるため、車の上の空気がユラユラと熱で揺れているのが、不思議な光景でした。

ポルシェ918スパイダーの性能は

ポルシェ918スパイダー 2013ジュネーブショー 公開

「ポルシェ918スパイダーコンセプト」がショーで発表されたのはかなり前(2010年ジュネーブ)でしたから、まだデリバリーされていなかったのが少しビックリです。

ポルシェ918スパイダーコンセプト 2010ジュネーブショー
ジュネーブショー2010でポルシェ918 スパイダー発表、市販化へ向けて

EUのエコはディーゼルからハイブリッドへ 次期GT-Rもハイブリッドで検討されているらしいということで、スーパースポーツ ...

基本的にはカレラGTを踏襲しており、1,500台の規程台数が売れなかったカレラGTの部品が上手く流用されているとのことです。

カレラGTを買えるのも、比較的お金には余裕のある人たちではあるのですが、そのお金持ちですらカレラGTの維持費には悲鳴を上げて手放すとされています。さて、このエコだと言われる918スパイダーはどうなのでしょうか・・・燃費やCO2排出量はプリウスも真っ青の数値でエコロジーなようですが、エコノミーではあるのでしょうか。

燃費は3.1L/100km(32.3km/L)、CO2排出量は70g/kmでありながら、0−100kmは2.6秒というスーパースポーツカーです。

ボディはカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製で、エンジンはレーシングカー「RSスパイダー」のV型8気筒4.6Lをミッドシップに搭載され608馬力を発生、さらには156psの電気モーター1基で後輪をアシスト駆動、前輪駆動用には2基で合計129psのモーターを備えています。車重は1,674kgに抑えられており、システム最高出力は887psとなっています。

ハイブリッドシステムのリチウムイオン電池は、運転席背後の低い位置に配置され、容量は6.8kWhで外部電源(200V)による充電が可能なプラグインハイブリッドとなっています。フル充電なら、モーターだけで30kmの距離と150km/hまでの速度なら走行が可能とのことです。低重心化により、前後重量配分は前43:後57となります。

それにしましても街中を走る姿は、加速が一般車とは比べるべくもなく速いのでした。

投機の対象となる限定販売のスーパーカー

ポルシェ918スパイダー 2013ジュネーブショー 公開

この市販Verの「ポルシェ918スパイダー」は、2010年に発表のコンセプトから外観の変更点はほとんどありません。なのに、市販までポルシェを持ってしても3年がかかったということは、ハイブリッドシステムのチューニングに時間がかかったと見るべきです。

918スパイダーは918台の限定生産で、最大のマーケットである北米へは297台、本国ドイツと中国に各100台、日本へは28台が販売されているということです。その28台の中の1台に遭遇したということで、なかなかレアな目撃ではあります。

また、この918スパイダーには様々な最新の技術が投入されており、ハイブリッドの制御とともに今後の量販モデルへフィードバックされるということです。

発売当初は68万4800ユーロ(約9,500万円)でしたが、その後1億5,000万円程度にまで値上がっているようです。

こういったポルシェ918スパイダーのような限定モデルは、投機の対象にもなっているがゆえに、街中で走っているのを見かけることも非常に珍しいものとなります。イベントなどに出展する際に、自走で会場まで走ってくる際に見ることができる程度です。

ただ、もう億になりますと資産ですから、イベント出展では自走というよりも積車になるのではないでしょうか。いずれにしましても、規格外の車ではあります。

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