44th東京モーターショー2015でVICSです。
VICSのブースでは、2015年4月から新しくサービスが開始された「VICS WIDE」の紹介となります。
1996年4月のVICS開始からちょうど20年、新たなサービスの開始でステージが上がることになるわけです。
1996年4月のVICS開始からちょうど20年、新たなサービスの開始でステージが上がることになるわけです。
VICSは、
・FM多重放送:都道府県単位の広域情報
・光ビーコン:一般道
・電波ビーコン:高速道路
・FM多重放送:都道府県単位の広域情報
・光ビーコン:一般道
・電波ビーコン:高速道路
このうち、高速道路の電波ビーコンはETC2.0(DSRC)の「ITSスポットサービス」へと集約され、2024年にはサービスが終了します。
元々、FM-VICSには渋滞箇所の通過時間情報を含んでいるのですが、それをルート選択に活かせていませんでした。
(「通過に〇分かかります」という案内がソレ、光ビーコン受信機を設置すれば渋滞回避が考慮される)
(「通過に〇分かかります」という案内がソレ、光ビーコン受信機を設置すれば渋滞回避が考慮される)
FM-VICSで渋滞回避が考慮されなかったのは、「一般道で車両誘導をするのは警察の役割」という縄張り意識から、長い間警察庁が通過時間のナビへの利用を認めてこなかったという経緯があります。
道路の効率的利用(CO2削減)、利用者の利便性向上(時間短縮)よりも、お役所のメンツが重要だったわけです。
※)光ビーコンは警察庁の管轄、だからルート誘導が可能
道路の効率的利用(CO2削減)、利用者の利便性向上(時間短縮)よりも、お役所のメンツが重要だったわけです。
※)光ビーコンは警察庁の管轄、だからルート誘導が可能
そうなると、VICS WIDEでは何が変わるのか?
1. 光ビーコン無しでも渋滞を考慮した最短時間のリルートが可能
ルート検索が広域でも行なわれるため、一般道で都道府県をまたぐ際にも複数ルートが提示される。
ルート検索が広域でも行なわれるため、一般道で都道府県をまたぐ際にも複数ルートが提示される。
2. プローブ情報を利用した渋滞通過時間の提供
従来の車両感知器が設置してある幹線道路に加え、タクシーの走行プローブ情報を元に感知器の無い小さな路線でも時間の提供が可能になる
従来の車両感知器が設置してある幹線道路に加え、タクシーの走行プローブ情報を元に感知器の無い小さな路線でも時間の提供が可能になる
3. 車線ごとの通過時間の提供
タクシーの走行軌跡から、直進/右左折での通過時間も提供、ナビがこれを考慮したルート選択を行えるようになる
タクシーの走行軌跡から、直進/右左折での通過時間も提供、ナビがこれを考慮したルート選択を行えるようになる
4. 特別警報の拡充
従来の「緊急地震速報」と「津波情報」に加え、「火山情報」と「ゲリラ雷雨」等の全ての特別警報が加わります。
これにより、局地的な雷雨による道路の冠水などでの水没などを、事前に防げるようになります。
従来の「緊急地震速報」と「津波情報」に加え、「火山情報」と「ゲリラ雷雨」等の全ての特別警報が加わります。
これにより、局地的な雷雨による道路の冠水などでの水没などを、事前に防げるようになります。
5. DSRCユニット(ETC2.0)との親和性
FM-VICSからの渋滞通過時間をナビが考慮できることで、光ビーコンの受信機が不要となります。
DSRCユニット(ETC2.0)を設置すれば高速道路では料金支払いとITSスポット情報を、一般道はFM-VICSの情報を渋滞回避に利用出来ることになるわけです。
FM-VICSからの渋滞通過時間をナビが考慮できることで、光ビーコンの受信機が不要となります。
DSRCユニット(ETC2.0)を設置すれば高速道路では料金支払いとITSスポット情報を、一般道はFM-VICSの情報を渋滞回避に利用出来ることになるわけです。
ただし、これらは全てナビ本体が対応していることが条件です。
本体を買い換えなきゃいけない…って、ことね。(苦笑)
本体を買い換えなきゃいけない…って、ことね。(苦笑)