ほぼこの姿そのまんまで出てくる新型クラウン
東京オートサロン2018、モデリスタ・クラウンです。
今回、トヨタはGRとこのモデリスタのスペースをかなり広く取っていたようです。日本の人口減、自動車市場の縮小が間近に迫っているだけに、それだけノーマル車の販売で利益が稼げない分、+αで何とか利益を上げようとブランド構築に躍起になっているというところが見え隠れしています。
次期クラウン、コンセプトが昨年11月の東京モーターショーで公開されているとはいえ、市販モデルは正式にはまだ未発表ですから、市販Verには細部を判りにくくする唐草模様の擬装ラッピングで覆われている・・・ということなのです。ですが、モデリスタのエアロVerがヌードで置かれているということは、ボディパネルとかはこのままの姿で出てくると見てよいでしょう。
新型クラウンの正式発表は夏前、6月頃と言われています。
もうこうなって(モデリスタの公開)しまいますと、秘密でも何でもありません。
ヨーロッパ車的に4ドアクーペ風になるクラウン
トヨタでは、「クラウン」と「カローラ」のフルモデルチェンジは別格だと言われています。この2車種の販売がコケると会社の業績にもモロ影響するためです。このため、特に力を入れて開発が進められるというわけです。
そして今回の新型クラウンのデザインの最大の特徴が、このサイドから見た窓の形6ライトウィンドウです。Cピラーが、ノッチバック風になだらかな傾斜で流れているところになります。
ベンツCLSやBMWのグランクーペ、ポルシェ・パナメーラなどに見られるデザイン処理で、いわゆる4ドアクーペと呼ばれるリアビューの美しさを狙った形です。おそらくは数年後、クーペSUVの人気が一巡した次に来るヒットが、この「4ドアクーペ」タイプではないかと予想するのですけども、さてどうでしょうか。
意外とこのCピラー周りのキャラクターラインが複雑なのが見て判ります。
後ろから見てますと、プレスラインが縦横斜めと複雑に入り乱れています。このトランクリッド角の袋状に鉄板をプレスしているところなどは、技術的にもすごく難しいのです。
さすが看板車種で、コストがかかっているのがよく判ります。