2020東京オリンピックへ向けて気が付けば新しい道路が開通
東京都内では2020東京オリンピックへ向けて、ここへきて次々と新規道路が開通しています。
オリンピックには直接関係なくても、大きな道路の開通を控えてのそこへ繋がる周辺道路の整備などが行われており、気が付けば新しい道ができているという状況になっています。
こうやって見てみますと、オリンピックはインフラが整備される格好の理由になっており、生活もし易くなるのがよく判ります。1964年の昭和の東京オリンピックの際には、高度経済成長期でしたからその開発速度はもっと速かったのだろうなと想像に難くありません。
さて、そうやって新規道路が開通いたしますと車の流れが大きく変わる場合があります。この都道14号・放射5号線もその例に漏れず、これまでは使い道が無かった経路でしたが、道が広く走り易くなれば時間短縮で利用価値が上がります。
すると、この道を利用する人も増えることは誰もが容易に想像できます。
時間調整のための迷惑駐車が当たり前の高井戸IC
高井戸ICは、中央道の起点であり首都高速と接続する場所であることから、かなり気合いを入れて用地買収されて計画、建設された道路でもありました。精密機械メーカーの工場などが多い、甲府や長野方面への東京の玄関口となるはずでしたから、それも当然でしょう。
ところが、住民の反対運動により中央道側の高井戸出入口の計画が頓挫してしまいます。出口はかろうじて作られましたが、高井戸から中央道へは入れない中途半端な構造となってしまい、そのまま40年間放置されることとなったのでした。
これで一般道は、道路は広く立派だが利用価値が低く開発されない、時代に置いて行かれ取り残された地域となってしまいます。スペースだけはあったことから、道路公団の資材置き場に使われたりと治安もあまり良くない地域となってしまいます。
そのようなメインストリートからは外れた場所ですから、路肩に車を駐車していても渋滞を引き起こしたりなどの迷惑にはなりません。道路幅も広いことから、トラックやバスなどの大型車両を駐めても十分にスペースがあります。
このためこの場所は、時間調整のトラックや休憩するタクシーなどの格好の駐車場所として、長い間認知されてきたのでした。
この違法駐車があまりにもひどいことから、コンクリートブロックを並べて道幅をわざと狭めていた箇所もあるくらいです。
事故を誘発する危険な迷惑駐車
ここで新規道路が開通し道路の使い勝手がよくなりますと、当然ながら交通量はしだいに増えていきます。開通直後はまだそれほどではなくても、その情報が広まって行くにつれて利用者は増えるはずです。
この都道14号・放射5号線は、都心から八王子市の高尾山までを繋ぐ「東京八王子線」と名付けられており、R20甲州街道のバイパスとして機能する道路になります。つまりは東八道路と繋がった今、現在の甲州街道の交通量を2分して同程度の交通量になることを意味しています。
そこに、トラックなどの大型車両が駐車していたら、どうなるでしょうか?
都道14号・放射5号線の本線は2車線、流れは立体交差が続くことから60~80kmとかなり速いです。側道からこの流れに合わせるには、加速しながら入って行かなければなりません。
ココに注意
平均速度が上がるということは、当然ながらスピード違反取締りの有名スポットでもあります。休日には写真の場所にて、歩道橋の影に隠れてねずみ取りが行われ、普段から白バイが環八-下高井戸間をグルグルと回り巡回しています。
そこで、合流車線に駐車されていますと・・・
(スピード違反よりも、事故を誘発し危険な違法駐車を取り締まって欲しいのですが)
立体交差の上へ行かずとも、そのまま側道へ行く場合でも本線へはみ出しながら走ることとなり、本線の車と接触する可能性があり危険なのです。
この写真のケースは軽自動車ですから横幅はそれほど占有していませんが(だから許されるものではありません)、普段よく駐まっているトラックなどの大型車ですとさらに横へはみ出さなければならなくなります。
道路の構造が大きく変わり、交通の流れが大きく変わったのに、のんびり駐車ができていた時代からドライバーの意識が変わっていないと、事故を誘発することになりかねません。
接触事故が起きる前に、死者が出ないうちに何とかして欲しいものではあります。