73' DATSUN 240Z
EGOIST(楪 いのり/ゆずりは いのり)
フェアレディZではなくダットサン
「ダッツン・ズィー」の愛称で親しまれた日産・フェアレディZの北米仕様、左ハンドルであることに注目です。
先代の「ダットサン・フェアレデイ」後継として1969年に登場した日本国内では「フェアレディZ」、北米では社名を冠して「ダットサン240Z」と呼ばれます。"240"はエンジン排気量の2400ccからです。
1978年まで生産され、こちらの車両は1973年製とのことです。
今日の日産があるのは、この240Zが「NISSAN/DATSUN」の名を冠して売れたから。輸出の道を切り開いた記念すべきモデルと言われています。
「ダットサン」の名前の由来は、「脱兎」のごとく速く、開発陣からしたら「息子」「太陽」のような車という意味です。
現在、日産では
- 量販モデルを扱う:NISSAN
- 高級車を扱う:Infinity
- 新興国向けの:DATSUN
の3ブランドが世界で展開されています。
一時期は、日産もトヨタのレクサスのように高級車チャネルのインフィニティを日本国内でも展開しようと模索していたようですが、現在はその具体的な計画は立ち消えになっているようです。これは、レクサスの不振が影響しているといわれています。
ドイツ御三家が日本の高級車市場を喰って、販売台数とシェアを着々と伸ばしているのとは対称的です。このままですと日本メーカーは軽とコンパクトカーしか売れなくなります、実際にホンダが2018年度決算でこの傾向が顕著に出ています。
高騰する日本車の旧車
レストアされた旧車の価格はあって無いようなものではありますが、この時代(1960年代~1970年代)の日本車の価格が高騰しています。
この初代フェアレディZのS30型くらいになりますと普通に500万円以上しますし、フルレストアされた完品になると1200万円という価格も見たことがあります。
さらにこの車両はレフトハンダー(左ハンドル)の北米仕様で輪を掛けて貴重となりますから、いったいいくらの値が付くのか想像もつきません。(たぶん、言い値で買う人がいます)
今後、こういった高度経済成長期'60~バブル期手前'80年代の旧車の価格は、値上がりすることはあっても下がることは絶対にありません。
その理由としては、
- 台数が増えることは絶対に無い、むしろ減っていく
- アメリカ人に続いて中国人に人気が出る
- 旧車は世界的に安全な投機の対象になっている
商品数は今後どんどん減っていくのに対して、欲しいと言う人は爆発的に増えるからです。需要と供給のバランスからすれば、値上がりの要素は確実なのです。
これが、株式投資や先物は暴落の危険性があるのに対して、大きな利益こそ生まないものの将来にわたって絶対に価値が下がらない安全な投機の対象として、余っているお金持ちの資金が流入してきているのが、今のビンテージ/ヘリテージの市場になります。
描かれているのはEGOISTの"楪いのり"
おそらくは、アニメファンの中でもこの「EGOIST」って何?という人が多いかと思われます。渋谷109のレディスファッションブランドとは違います。
まして、「楪いのり」って何て読むの!?と。
フジテレビ系列"ノイタミナ"枠で、2011年~2クール放映されたオリジナルアニメ「ギルティクラウン」に登場するヒロインが「楪(ゆずりは)いのり」で、この車両に描かれている女の子になります。
EGOISTは、その「楪いのり(歌:chelly)」がボーカルを務める架空のアーティストグループになります。初音ミクのようなバーチャルアイドル、といった感じでしょうか。
ちなみに作中の「楪いのり」の声優は 茅野愛衣、ボーカルは「chelly」と別の人物が担当しています。
2011年より「ギルティクラウン」の主題歌・劇中歌を始めとして、他のアニメへの楽曲提供で毎年1枚ずつのシングルを発表しています。
chellyは、好きな歌手に「宇多田ヒカル」「絢香」をあげており、それを知った上で歌声を聞くと「なるほどね」という感想を持たれるでしょう。