超痛車天国 inニコニコ超会議2023 V36スカイライン
こちらもニコニコ超会議の人気の定番企画となっており、「痛車天国」と「ニコニコ超会議」のコラボ企画です。「痛車天国」の中でも選りすぐりの痛車が集結しており、そのクオリティは最高レベル、いずれもため息の出るような美しい仕上がりの痛車が集まっています。
また、近年のコスプレ人気を反映しているせいか、デザインされた痛車の作品のキャラクターのコスプレも同時にお披露目をしている車両が目立ちました。
こちらの車両は日産・スカイラインで、現行13代目V37型の前のモデルで12代目V36型(2006年-2016年)となります。SUV全盛セダン不遇の時代で、カムリやシーマ/フーガが消えていく中において日産で唯一4ドアセダンとして踏みとどまっているスカイラインです。
日産・スカイライン(1957年~)は、日本車の中でもトヨタ・クラウン(1955年~)と双璧をなす最も古い歴史を積み重ねてきているモデルで、現在でもクラウンと共に日産で唯一そのブランド名を継承している日本を代表する車種でもあります。また、レース活動も活発に行われてきており、常にポルシェをベンチマークとして追いかけ、追い抜くこともあった歴史を作ってきています。
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そんなスカイラインも、ブランド存続の危機にさらされた時がありV35の11代目へのバトンタッチの時に、それまではR34型と"R"の型式だったものが大きく設計の方向転換を余儀なくされます。同時にGT-Rは「R35型」へとセダン系からは系列が分離されます。
V35型では、当時のカルロス・ゴーン社長が「スカイライン」のブランド名の廃止を指示、しかし開発陣が「スカイライン」の歴史を残そうと抵抗、「スカイライン」のブランド廃止が議論された役員会では当時のゴーンの番頭と言われた志賀俊之副社長が、海外名「インフィニティQ50」に呼称を統一すべきと主張する外国人役員に対し猛烈に食ってかかったとされています。日本人役員は全員志賀副社長を支持し、結果ゴーン社長は志賀の進言を取り入れてブランドを残す判断をしたとされています。
クラウンがSUV転向で再びスカイライン存続の危機
スカイラインと同じく約70年にわたりその歴史を積み重ね、ブランド名を継承して今もなお存続しているクラウンは、時代の流れに合わせてそのコンセプトを大きく変更し「クロスオーバー」「スポーツバック」「エステート」のラインナップでSUV路線へと大きく舵を切る決断をしています。その中で、「セダン」も残す形となっています。
実はこのV36型スカイラインには、J50型と呼ばれる「クロスオーバー」モデルが2009年-2016年の間で存在していました。ところが2009年の段階では十分な認知がされず、「このクロスオーバーは登場が早すぎた」と言われています。
その後、クーペSUVが流行るのは2014年登場のポルシェ・マカンを待たなければなりません。
ここへ来てスカイラインの販売台数は激減しており、風前の灯火でもあるスカイラインブランドは再びその歴史の存続の危機を迎えているわけですが、クラウンのようにその形を変えてでも生き残りを計るのか、それともその名前と共に歴史に幕を下ろして滅びるのか、日産は決断を迫られています。時間の猶予は、もうそんなにありません。
クラウンは、その新しいコンセプトをそのまんまポルシェからパクっており、いずれのモデルも「マカン」「パナメーラ・スポーツツーリスモ」を参考にしていることは明白です。常にポルシェ911をベンチマークとして追いかけてきたスカイラインですから、ポルシェが年産5万台から30万台の中規模メーカーへと5年足らずで成長したヒットに、その参考があるのではないでしょうか。
ポルシェ911よりも9cmも重心が低く、走りは911の4ドアと呼ばれているタイカン、スカイラインが4ドアスポーツセダン&スポーツクロスオーバーとして存続できる道は、そこにあると考えるのではありますが、いかがでしょうか。
コスプレイヤーあるある「その着せ替え人形は恋をする」
ボディに描かれている作品は、スクウェア・エニックス刊でヤングガンガン連載中の「その着せ替え人形は恋をする(そのビスク・ドールはこいをする)」、2023年4月時点で11巻まで発行されており累計発行部数が850万部を突破した人気作品です。2022年1月からは1クールでアニメ化もされており、ヒットに拍車がかかっています。アニメ第2期の続編の制作も決定しています。
主人公は高校1年の男子「五条 新菜(わかな)」で、祖父のような腕利きの人形師を目指す夢を持っています。対するヒロインである「喜多川 海夢(まりん)」はクラスメートで、ギャルだけれどもアニメやマンガにゲームが大好きなオタク美少女となっています。
そんな接点がなかった2人がコスプレに関わり、周囲の人達を巻き込みながら成長と恋愛をしていくストーリーが描かれています。
冴えない男子がきらびやかなギャルの美少女と恋愛をしていく鉄板の内容から、当初は男性に人気がありその約7割が男性ファンでしたが、コスプレに関わる女性にも感情移入がし易い作品であることから、アニメ化後には女性ファンも増えている結果となっています。
そんなコスプレに関係するコスプレイヤーやカメラマンなど、リアルなコスプレに関わっている人達にとっては作品中には「あるある」が多く存在し、楽しめる内容となっており人気です。実際のコスプレ用の作品としても人気で、イベント会場にはこれらのコスプレが必ず1人や2人いることが多い作品でもあります。
ちなみに聖地は、主人公の実家のモデルがある岩槻市をはじめ、浦和・三郷・秩父と埼玉県内が中心となります。また、コスプレの聖地は池袋のサンシャインシティとなっています。
喜多川海夢の制服&「ヌル女2」の雫たん
車両に描かれているのは、右サイドに「喜多川 海夢」の制服で普段のギャルの姿、左サイドにはその「喜多川 海夢」が作品内で初めてのコスプレをしている劇中作でアダルトPCゲームの「ヌル女2」内のキャラクター「黒江 雫(雫たん)」になります。
五条新菜や喜多川海夢らが通う高校のモデル(聖地)は、千葉県立「柏の葉高等学校」でつくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅が最寄り駅となります。岩槻からは東武鉄道経由で1時間以上かかるようです、ずいぶんと遠くの高校を選んでいます。
作中の高校の制服は、おそらくはこのリアル高校の制服を参考に明るいブルーグレーのチェックのスカートとネクタイにデザインされている模様です。実在の柏の葉高校では、女子は指定のカーディガン以外はNGのようですが、着せ恋の作中では海夢をはじめ生徒達は自由にカーディガンを着こなしており、かなり自由な校風のようです。
特に海夢は、ギャルということもありシャツの裾を結んだりと、制服を大きく着崩して着用しているのが特徴でもあります。
車両にセットで描かれている「黒江雫(雫たん)」は、劇中作の18禁アダルトPCゲームで『聖♡ヌルヌル女学園 ~お嬢様は恥辱倶楽部ハレンチミラクルライフ2~』に登場するゲーム攻略対象となるキャラクターという設定です。
このキャラクターのコスプレ衣装を主人公の五条新菜が海夢のために制作することになったことから、この物語が動き始めます。
コスプレ -喜多川海夢 制服
「喜多川 海夢」の制服で普段のギャルの姿のコスプレになります。
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コスプレ -「黒江 雫(雫たん)」
劇中作「ヌル女2」の「黒江 雫(雫たん)」のコスプレになります。
CN:きなこもち さん
twitter:@k1nakoM