陸・海・空 自衛官募集
普通のカローラワゴン、フィールダーです。自衛隊の車両とはいえ特別な装備などは一切無いように見えます。
おそらくは、普通に「ニコニコ超会議2019」へスタッフを運んできた車両なのでしょう。
ですが、すぐに気づくのは一般車両とナンバープレートが違います。横長の欧州タイプ、こちらの方が車のデザインを壊さずマッチしているじゃないですか!?
一般道で兵員を運搬しているトラックや装甲車などの戦闘車両であれば違うのはなんとなく理解はできるのですが、普通に一般道を移動するだけの車両まで違うのでしょうか。
他の一般道を走っている自衛隊の戦闘車両を見ても、やはり「**-****」と2桁-4桁の合計6桁の数字が書かれた横長のプレートを付けています。
そこで調べてみますと、自衛隊が運行する車両は「道路運送車両法」では「適用外車両」と規定されています。さらに、自衛隊法第114条で「防衛大臣の定めるところにより、他の自動車と明らかに識別することができるような番号及び標識を付さなければならない」と明記されています。
このため自衛隊の車両は国交省の陸運局が管轄ではなく、自衛隊(陸上自衛隊の補給統制本部)で管理することになっています。
2桁+4桁の数字の意味
この自衛隊車両のナンバーは軍事機密に関わる部分もあるようで、気軽にスマホで写真などを撮っていますとスパイ容疑をかけられしばらく帰ってこられなくなることがあるかもしれない・・・という噂も飛び交っています。
とは言っても、分類がネット上に公開されているじゃん!?とか、"税金"で購入した公用車なんだから国民の知る権利はあるだろ、といった意見もあることは確かなのでした。
ともあれ、撮影などをされる場合にはイベント展示物ならば問題は無いでしょうが、一般道で撮影をする際には気をつけた方がよさそうです。
自動車番号付与区分表
01~03 | 小型トラック系 |
04 | 他の番号の区分に属さない車輌および誘導武器たる自動車 (88式地対艦誘導弾等) |
05~08 | 中型トラック系 |
11 | オートバイ |
20~37 | 大型トラック系 |
38 | 特大型トラック系 |
39~43 | 海上自衛隊(車種等区分なし) |
44~49 | 航空自衛隊(車種等区分なし) |
50~59 | けん引車 |
60~69及び88 | 被けん引車 |
70~77 83~85及び87 |
バケットローダーやブルドーザーなど |
78~79 | レーダー搭載車輌など |
80 | 野外洗濯セット2型や浄水セットなど |
81 | 除染車3型など |
82 | 11/2t救急車など |
86 | 航空科部隊で使用する車輌 |
90~98 | 全装軌車(けん引車を除く)および半装軌車(キャタピラー装着車(戦車や装甲車)など) |
99 | 技術研究本部 |
4桁の方は、通し番号であり特に意味は無いそうです。
また、ナンバープレートが掲示できない車両の場合には、車体本体に直接書き込むことになっています。 自衛隊16式機動戦闘車(本物)がやってきた! 毎年、ニコニコ超会議では自衛隊が機密バリバリの装備品を展示することで人気が ...
ニコニコ超会議2019 -自衛隊「16式機動戦闘車」
陸・海・空 自衛官募集、アニメコラボに積極的
自衛隊は、そのイメージを和らげるためか"萌え系"のイラストを多用する傾向があります。これは、自衛隊の各イベント等のお知らせのページを見ても、確認をすることができます。
また、アニメ作品などとのコラボも積極的に行われ「ゴルゴ13」が有名なところで、他にも「ハイスクール・フリート」や「GATE」「ガーリー・エアフォース」などが最近では"自衛官募集"のポスターで採用されています。
極めつけは「ストライク・ウィッチーズ」で、スカートから下着が見え不適切「セクハラだ」との指摘があり炎上しています。
この作品「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」というキャッチフレーズがあり見えているのは水着、という設定です。
『下着に見えるが実はズボン』という解釈は、一般の人に向けてはいささか苦しい言い訳かなと思いますけども。
歴代最後の5ナンバーカローラ
この車両は2012年に登場した11代目カローラのワゴンボディで、マイナーチェンジ前の前期型に該当します。
このモデルより、海外カローラとは決別しヴィッツ(ヤリス)のシャーシを流用したターセル/コルサ、プラッツ、ベルタの後継モデルと言うのが正解です。実際に海外では、ヤリス(ヴィッツ海外名)セダンとして販売されているモデルです。
逆に海外カローラは全てオーリスがベースとなり、大型化しています。これを日本国内へ持ち込みますと3ナンバーになってしまい、既存のカローラユーザーには受け入れられないという判断があったようです。
ところが世界の衝突安全基準などの強化、世界の大型化の潮流にはさすがのカローラも逆らえないようで、次期モデルは横幅1.7mを超えて3ナンバー化することが確実と言われています。
実際に先行して発売されたカローラスポーツ(ハッチバック)は、プリウスのシャーシをベースとする3ナンバーへと大きくなっています。続いて欧州と中国で発表されたカローラセダンも、このカローラスポーツを踏襲しており横幅は1.8mに迫ります。
日本国内向けのカローラセダンは、海外モデル(1780mm)よりも若干横幅が削られて1745mmほどになると見られています。
これまで日本国内の道路事情に配慮して5ナンバー枠を死守してきたカローラですが、新しい"令和の時代"へ向けて新たな一歩を踏み出すことになりそうです。