東京オートサロン2019 コンパニオン クラリオン

TAS2019

東京オートサロン2019 -Clarion

2019年2月10日

東京オートサロン2019 コンパニオン クラリオン

次々と売却されるカーナビメーカー、老舗クラリオンまでも

東京オートサロン2019、クラリオンです。

ナビメーカー各社は、スマホナビの高性能化で苦境に陥っており、日立傘下にあり日本で初めてカーラジオを開発したクラリオンも例外ではありません。

日立の手を離れ、フランスのフォルシア(自動車内装を作る会社)に売却されてしまいました。2019年1月30日からTOBが開始されています。時代が大きく変革する中で、生き残りに必死です。

クラリオンといえば「クラリオンガール」が有名で、あの「2位じゃダメなんですか」の蓮舫議員を排出するなど、芸能界デビューの登竜門と言われていました。

主要な取引先は日産やホンダ、海外ではPSAやルノーに純正ナビやオーディオをOEM供給しています。アフターマーケットでは、カーオーディオブランド「ADDZEST(アゼスト)」で展開していました。(2006年に廃止)

その日産の北米と中国での販売減が業績に影響、親会社の日立がコモディティ化事業を切り離す戦略であることから、今回の売却へと至っています。

コモディティ化とは

従来は高付加価値であった製品が、技術の進歩や量産化により価格が下がり日用品のように一般大衆化すること。これによりどの製品も性能では大差が無くなり、価格のみ競争の対象となってしまい企業からすれば収益性が悪くなります。安売り競争の先には、破滅しかありません。

東京オートサロン2019 コンパニオン クラリオン

自動運転に向けて各社センサー技術を磨きます

今では「カーオーディオ」という言葉が死語になりつつあるほどに、車載オーディオというよりもカーナビの装着率が高くなっています。それも、メーカー純正品の装着率が高いことから、市販ナビのシェアはジリ貧です。

カーナビメーカーは、自動車メーカー装着品では安定して納品が出来る反面、利益率は少なく販売台数に大きく左右されます。市販品は利益率は高いものの、販促費がかさみスマホとの競合によりシェアは落ち価格の下落も止まりません。

そこで各社とも、センサーの開発に注力しておりコンシュマー製品からは距離を置いてきています。今回、フォルシアが注目したのも、クラリオンの自動運転技術やドライバーのモニタリング技術だと言われています。

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