東京オートサロン2019 -ダイハツP5

他社と同じくかつてはレース活動をしていたダイハツ

東京オートサロン2019、ダイハツP-5です。

1968年の第3回日本グランプリレースに出場し、GP1クラスで優勝したレーシングカーです。かつてはダイハツも、レース活動をしていたのです。

FRP製カウル、ミドシップレイアウト、鋼管フレームシャシー、前後ダブルウィッシュボーンのサスペンションなどなど。R92B型 直列4気筒エンジンは排気量1298cc、DOHC4バルブというこの当時の最先端技術が盛り込まれています。

ダイハツは'60年代にコンパーノという1000ccクラスの乗用車を販売しており、これをベースにレース活動を開始します。その後、このコンパーノからP-1、P-2というレーシングマシンを開発します。

'66年に外観を大きく変えた1.3リッターのDOHC4バルブを搭載したプロトタイプスポーツ、P-3で日本グランプリなどに参戦します。このR92型エンジンを搭載し、より本格的なミッドシップマシンとしてP5が開発されます。

'68年の日本グランプリでクラス優勝にまで結果を残しますが、その後はダイハツはレース活動からは撤退します。その後の高度経済成長期、バブル期までレース活動を続けていたら、はたしてダイハツはどのような自動車メーカーになっていたのでしょう。