車が売れない時代、新たな可能性を模索するコンセプト
TOYOTA KIKAI
エンジンやサスペンションといった、普通はボディの中に隠れてしまい見えない構成部品を見えるようにすることで、ドライバーとメカニズムの対話を狙ったコンセプトモデルです。
昔と違い車がステータスでは無くなり単なる移動の手段と化した現代、車を所有するということに新たな価値を見いだすべく試行錯誤の跡が見られます。
パーツが動くところが見えるようにすることで、ドライバーとメカニズムが対話するという演出。マイカーをペットのように感じてもらおう、という考え方なのかもしれません。
マクラーレンF1と同じ3座レイアウト
運転席を中央に配置、その左右後方にパッセンジャーシートを備える、いわゆる3座レイアウトのセンタードライバー席を採用するコンセプトカーです。マクラーレンF1なんかが、このシートレイアウトでした。
通常、前席と後席との間ではコミュニケーションが取りにくいのですが、この座席配置により3人のコミュニケーションが容易になる、というのが最大の特徴です。
実際に3座レイアウトのコンパクトモデルというのは、効率を優先すると難しい部分がありますけれども、トヨタはスマートを真似て開発した2人乗りのiQを諦めていないとされており、ここのカテゴリーに何らかの新型モデルを開発中だとも言われています。
スマートは、EUではシティコミューターとしてそこそこ売れているみたいですが、日本の場合には軽規格があるのでここのポジショニングはすごく難しいのでした。
ボディサイズは全長3400mm、全幅1800mm、全高1550mm、ホイールベースは2450mmで3人乗りになります。
軽枠のサイズを比較しますと、全長3400mm、全幅1480mm、全高2000mm以下で660ccエンジンが軽規格です。