2代目パナメーラは911の水死体から脱却できたのか
たまたま横に並んだ、ポルシェ新型(2代目)「パナメーラ」。この角度から見るのが、最も美しいでしょうか!?
「PORSCHE」の下、リアにはグレード(緑の縁取りでPanamera 4)を示すエンブレムなどは無く、レスオプションで外しているみたいです。サイドから見ますと、e-hybridのロゴが確認できますので、パナメーラ4 e-hybridであろうと思われます。
「矛盾の超越こそがパナメーラの存在理由」
これは2代目971型パナメーラの開発統括責任者、Dr.グルノート・デルナー氏のコメントです。
このお尻のボテっとした感は好き嫌いが分かれるところでしょうけれども、魅力的な部分でもあります。追い抜きぎわに見せつけるリアビューは、初代から比べますと格段にシェイプされ格好良くなっています。
これが、2代目キャッチコピーの「911が嫉妬する」という後ろ姿です。ちなみに初代のリアは「911の水死体」と揶揄されていました、当然この声も2代目の開発陣の耳には入っていたはずです。
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ポルシェの魅力は美尻、970型パナメーラ4S
ポルシェは後ろ姿が美しい ポルシェはお尻が美しく、魅力的でもあります。スポーツカーでは重要なポイントで、追い抜いた際に見 ...
ちょっと普通の白ではないっぽくクリームがかっているので、ソリッドの白では無く「キャララホワイト」というカラーでしょうか。ちなみに随所にあるe-hybridを示す緑色は、「アシッドグリーン」といいます。
奇しくも行き先が一緒、なか卯でお昼なのでした。
乗っていたのは30代後半から40歳前後というところ、スーツをビシッと決めた若い社長さんという感じの人でした。営業の帰りか何かで、速攻でお昼を食べて次の仕事へ向かうのでしょうか。
2,000万円のポルシェで380円牛丼の昼食!?
いえいえ貴重な時間を大切にして、最短時間で食べて颯爽と立ち去る。まさにポルシェに相応しいスピーディなビジネスマンなのでした。
急速に進むポルシェ電動化、パナメーラのハイブリッド性能
「パナメーラ4 e-hybrid」は、初代から数えて第3世代のハイブリッドシステムを積むもので、それぞれ電池容量が
- ニッケル水素1.7kWh
- リチウムイオン9.2kWh(36kmEV走行可)
- リチウムイオン14.1kWh(50kmEV走行可)
と、モーターパワーも上がり格段に性能も進化してきています。
スタート時こそ2t超のボディの重さを感じるものの、次の瞬間の電気モーターによる加速は異次元の加速を体感させてくれます。まさにコレ、100%ピュアEVを体感できる、ということがハイブリッドに求められるポイントでもあります。
パナメーラS e-hybridはPHEVなので右側の給油リッドはガソリン給油口、左側が充電プラグとなっています。CHAdeMO(チャデモ)の急速充電には対応していないため、SAE J1772プラグで交流の100Vもしくは200Vでの普通充電を行います。
当然、高速道路SAなどでの充電はできません。またCHAdeMOとはプラグ形状が異なるため、間違って差し込むことはありません。
パナメーラ4 e-hybridでは「スポーツクロノパッケージ」が標準装備となり、「スポーツ」と「スポーツ・プラス」モード、ハイブリッド専用の「Eパワー」、「ハイブリッドオート」「E-チャージ」モードが選択出来ます。
スポーツモードでは、最低限の電池容量を残してエンジンパワーは走りに徹します。スポーツ・プラスモードでは電池の充電まで行うことから、燃費はかなり悪化するようです。
Eパワーはモーターのみの完全EV走行モードとなります。最高50kmのEV走行とありますが、実質的には30~40km前後となるようです。