ポルシェマカン 中古車

ポルシェ

中古車を見に行ったつもりが、ポルシェ・マカン3の新車を契約

2023年2月11日

ベンツブログにポルシェカテゴリー

メルセデスベンツ 新型Cクラス

当初、このBlogはYahoo!ブログの時代には「ベンツブログ」として記事を書いていましたが、ブロ友さんにもポルシェオーナーがいたりして、ポルシェにも興味がありディーラーや展示会にも出入りをしていました。

メルセデス・ベンツ オーナー表彰制度 10年 七宝焼きメダル
最善か無か!メルセデス・ベンツのオーナー表彰制度10年超え

メルセデス・ベンツ、復活したオーナー表彰制度 メルセデス・ベンツには、長年ベンツ車を愛用してくれている人に対して、本社か ...

続きを見る

日本車からのスポーツカー乗りが行き着く先は、各社のベンチマークとなっている「ポルシェ」とも言われています。このため、「ポルシェ」のカテゴリーを用意していました。

これまではチョロチョロと記事を埋めていたこのポルシェカテゴリーを埋める機会が到来、ようやく購入記事を書くことができます。これまでは、単なる一ファンとしての記事でしたが、これからはもっと深く切り込める内容の記事が書けるかなと期待しています。

これまで乗ってきました「メルセデス・ベンツCLK(W208)」は1997年12月登録のモデルであり、この12月で25年経過となるのでした。25年超では「クラッシックカー」までは行かない「ヘリテージカー」と呼ばれ、それなりにあちこちにガタが来ており修理頻度が増えてきています。

それでも、修理をしますとガッチリと戻ってくることから、さすが「シャーシはエンジンよりも速く」の時代のメルセデス・ベンツです。これは、ディーラーのサービスマンも驚いていました。すでにこの年式のモデルが正規ディーラーへ整備で入庫してくることは珍しいのだそうです。

近年は整備士の人数が足りないのか、車を整備・点検で入庫させるのにも予定が混雑しており、1ヶ月以上先で予約をしないと空いていません。さらに代車を要求するとなりますと、2ヶ月以上先でないと空いていないという混雑ぶりでもあります。

Mベンツは、近年輸入車No.1の台数を売っていますから、それらの車が3年5年と経過して整備に入ってくるものと思われます。このことから、以前のようにすぐに予約が取れて代車も貸してくれるという状況ではなく、修理で入庫の頻度も増えていることからも、せめて代車無しでも入庫できるようにしたいと考えていました。

また、CLKもレストアを考えなければいけない年齢でもあり、エンジンやATを分解するような重整備の際には、1ヶ月入庫とかもあり得ることから代わりにお仕事の足となる車が必要となります。

周囲には、損得勘定で「廃車にした方がよい」と言う人もいますが、古い車に乗るということはそういう割り切るものではないのです。オークションで部品を見つけてストックしたり、苦労して部品を見つけて直した時の快感は何者にも変え難いのです。

時代は急速に電気自動車へ向かうのか

ポルシェ タイカン 中古車

そのような背景で、古いエンジン車を残すことから次は電気自動車(BEV)を念頭に入れて、まぁCLKが動いてくれていましたから半分本気、半分冷やかし程度で情報収集のために新車や中古車を探していました。

ポルシェ 中古車フェア パナメーラ
お買い得車はあるのか?ポルシェ認定ディーラー合同中古車フェア

毎年恒例、ポルシェオーナーへの第一歩 ポルシェ認定合同中古車フェアの招待状がディーラーより届きましたので、週末に行ってま ...

続きを見る

過去ログのマカンの試乗や、ポルシェの中古車フェアの記事がそれです。その中でも、マカンは2014年の登場時から気にはなっていたモデルです。

そんな繋がりから、2022年初頭よりBEVの「タイカン」を試乗したりとポルシェディーラーに急接近していたのでした。

当然のことながら、整備に出しているMベンツの古いお付き合いのある営業さんからは、「Cクラス」「GLC」「EQC」「EQA」などの営業を受けています。GLCやCクラスなどは、代車として何度も借りています。

ちょっと詳しく

このCクラスくらいの大きさでないと今のガレージには入らないのです。以前はEクラスも入りましたが、今となっては大きくなったCクラスがギリギリです。
ご近所さんなどは、Eクラスが欲しかったのだけどガレージ正面の道路幅が足りず、舵角がよく切れるベンツを持ってしても転回できずに、泣く泣くEクラスを断念してCクラスを購入していました。

ところが、ここで2022年2月にロシアが隣国ウクライナへいきなり攻め込みます。ここで、ポルシェはタイカンのハーネスをウクライナで生産を行っており、タイカンは生産調整が入ってしまい納期が全く読めなくなってしまいました。

ここでタイカンの購入計画は保留、ロシアのウクライナ侵攻が終わるまで待つことにします。半導体不足などもありかなり生産は不安定なようですので、今無理して購入計画を進める必要もないのかなと。

マカンも、次期モデルはBEVになるとアナウンスされています。その時期も、当初は2023年春と言われていたのですが、2024年秋頃へとずれ込んでいるようです。

予想外の新車マカンを購入契約することに

ポルシェマカン 中古車 赤

ところがです、これまで問題なく動いてくれていたMベンツCLKが、25年目を目前にした10月に急遽不調に陥ります。エンジンが冷えている始動直後に4速へATがシフトアップしなくなり、回転数が異常に上がるようになってしまいました。水温が80℃付近まで上がった後に、イグニッションの再起動で問題は無くなるのですが・・・

ここで、先の入庫と代車の問題が出てきたのです。これで修理は2ヶ月もそのままで騙し騙し乗り、12月になってしまったのでした。

これはヤバい、急遽カーセンサーで中古車を探し始めます。新車はどのメーカーも納期が異常に長いことは報道で知っていましたので、中古車ならば12月中の納車ができるだろうということを期待して。

ここで見つけたのが、タイカンを商談しているポルシェディーラーの中古車センターに、3年落ち(車検切れ)赤い「マカン2」が出ていたのでした。オプション装備も気にいる内容で魅力的、すぐにPCの担当営業さんへ中古車センターを紹介してくれるようにメールをしたのです。

そこでの返信は、中古車も自分が担当しますので1回実車を見にお越しください、というものでした。早速、その週末の土曜日にアポを取り見に行ったのでした。

実車を一通り見た後、商談ルームへ移って見積もりを取りますと、やはり高い!3年落ちなのに新車価格と大差がありません。調べてもらいますと、新車時に350万円くらいのオプションが付いていました。

ここで衝撃的な一言が・・・
「すでに何組かの商談が入っており、今から順番が回ってくることは無いと思います。」と。

やっぱり、初動が遅かったですか!?

続けて、
「これならば、新車のマカン3の方がよいと思います。納期も半年くらいで納車できます。」

ポルシェの納期は、いずれも1年くらいかかるものと覚悟して商談をしていただけに、予想外の納期です。その理由は、中国が新型コロナによるロックダウンの影響で景気が低迷、中国へ割り振られるはずだった生産枠が日本向けに割り振られており、マカンのベースグレードであれば半年で納車が可能とのことでした。

マイナーチェンジが行われたマカン3は、マカン2と比べて

  • エアコンパネル周辺がボタン式から最新ポルシェと同じタッチパネルとなり近代的になっている
  • ADAS(運転支援機能)やキーレスなど標準装備が増えている

また、中古車の赤いマカン2も気になる点が、

  • ヘッドライトカバーに紫外線による細かいヒビが入っている
  • 3年後の下取り価格は、当然マカン3の方が高い
  • 新車の方がカラーや装備など思い通り好きに選べる

と言うわけで、赤のマカン2に後ろ髪を引かれつつも、上記中古車の欠点3つで自分を納得させながら、新車の見積もりを作成してもらうのでした。

マカン3の新車見積もりはスムーズ

ポルシェマカン 中古車 赤内装

ここで、ポルシェのオプションについてご存知ない方のために少しご説明します。

同じ価格帯で同クラスのMベンツやBMWの場合、マカンで言えば競合するライバルとなるのは「GLC」や「X3/X4」になるでしょうか。レクサスなら「NX」ですかね、日本車ならば高級SUVのハリアーやRAV4あたりも今時は高額になるので検討に入るかと思います。

500万円オーバー、1,000万円に迫る価格帯なのですから、今日び軽自動車にも付くキーレスエントリーやシートヒーターなどの快適装備は、当然のことながら標準装備だと考えるでしょう。今の時代、安全運転支援システムADASなども標準装備が当たり前でしょう、実際にMベンツやBMWなどには標準装備です。

MベンツやBMWの場合には、エンジンの違いでグレードを選んだ後、上級の本革仕様の「コンフォートパッケージ」や外装がスポーティになる「AMGパッケージ」などのパッケージオプションを2つ3つから選ぶだけの選択です。

ところがポルシェの場合には、ベース価格には必要なオプションがほとんど何も付いていません。ADASや本革シートなどの快適装備は自分で選んで付けていくのが、ポルシェの新車の買い方なのです。

それでもマカン3では、クルコンやレーンデパーチャーなどのADAS、前席シートヒーター、パノラマビューモニターなどは標準装備になっていますので、最低限のオプションで購入しても不満は無いはずです。これ、マカン1の時には標準装備ではなかったことから、600万円~の価格でしたが400万円以上のOPが付いて1,000万円オーバーとか平気であり得たのでした。

他の輸入車メーカーであれば、もうワンランク上のモデルが買えてしまいます。これが、ポルシェマジックであるとも言えます。ポルシェのサイトで「コンフィギュレーター」をやっていますと、感覚が麻痺してしまいどんどんOPを付けていってしまうのです。

そんなわけで、マカン1の頃からコンフィグレーションはやり込んでいましたので、欲しい付けるべきオプション選択はスムーズに進みました。これで、まずはお見積りを作成です。

あたりは暗くなり帰る頃には、もう気持ちはすっかり新車購入へと移っていました。営業さんに、まんまと乗せられたかな?

と言うのも、中古車は「客寄せ用の魅力的なパンダ」であり、売れて無くなってしまいますとまた新たに仕入れてこなければなりません。新車ディーラーでは、新車を売ってナンボの成績となりますから、展示車の中古車を売ってしまうよりも新車の契約を取る方に力は注がれるわけです。

そう考えますと、ボディカラーこそ赤で内装も赤という好みが大きく分かれる部分ですが、装備されているOPは魅力的な内容であることから、「どうしようかな」と悩む絶妙なポジションにある中古車であることが判ります。これがボディカラーが白か黒系で、内装も黒であれば人気のマカンですから瞬殺で買い手が付くことが予想できます。

PCの営業さんが、お客さんへの納車が先でディーラー展示用の新車が来ないため、中古車を展示せざるを得ないと言っていましたので、新車を強く勧められたのはきっとそういうことなのでしょう。

また、今回のマカン購入はタイカンへの繋ぎでポルシェの経験値を貯めるという意味合いもあることから、そこを考えるとマカン3の方が後の下取りは良いという判断もあります。

2回目の商談は翌週、これで契約

ポルシェマカン 注文書

まずは1回目の新車の商談は終了、その後自宅へ戻り再度コンフィギュレーターをいじります。その夜は、夜中の2時までいじっていました。

1週間後の翌週土曜日、マカンのベースグレードの試乗車を用意してもらい、2.0Lエンジンの感触を確かめます。これまでの試乗車は、GTSグレードだったりタイカンだったりと、どちらかと言えば購入というよりも興味を引くための試乗が多かった感じです。

ここで初めて、購入のためのマヂ試乗となったのでした。

と言いますのも、以前マカン1で中古車を検討中に素マカンを試乗したことがあり、街中でのGo/Stopには不満はないものの、少し広い通りでアクセルを踏み込んでの加速にもたつきがあることが気になっていました。2t近い車重に対して、パワーが少し足りないかなと、これだと高速道路での追い越し加速がキツそうだなと。

用意された試乗車は、本当の意味での素マカンで19インチの標準タイヤでPASM無し、スポクロも無しの本当のベースマカンです。逆に、電子制御で脚色の無い素材本来の味が解るというものです。

今回、試乗したマカン3の素マカンでは、マカン1の時よりもパワー/トルクが共に上がっており、市街地のGo/Stopでは以前よりも扱いやすくなっていました。アクセルを踏んだ分だけ、リニアにパワーが出てくるようで、狙った加速が可能になっていました。

もっともベースグレードでも、スポクロ装着車で0-100km/hが6.2秒と、決して遅い部類ではありません。GTSなどではスーパーカーに迫る4.3秒(3秒台はスーパーカー)というのが、SUVなのにおかしいのであって。

試乗で加速が遅いからという理由で、購入意思がくつがえることはなく、試乗から戻ってオプションなどの最後の打ち合わせです。深夜2時までかけてまとめたコンフィギュレーションを元に、再確認をしていきます。これはオプションが多く、間違えが無いようにチェックするポルシェの新車注文ならではの光景です。

最後に営業さんが席を外して契約書を作成し、契約書記載のオプションをコンフィグレーターと読み合わせして最終確認、これに2部サインして契約完了です。なんか金額の割には、思ったよりも簡単に決まってしまい、あっけなかった感じです。

これも、登場当初から中古車等でマカンを追って見てきたせいなのかもしれません。

ポルシェ911ターボS 赤
サラリーマンでも買えるポルシェ、オーナーへの道

日本車スポーツカーのベンチマークはポルシェ 日本車のハイパフォーマンスカーが開発される際には、必ずと言っていいほどにポル ...

-ポルシェ