BOSEの音響システムが付かない
11月の契約時に懸念されており、PC営業さんからも言われていたことから承知していたことなのですが、BOSEの音響システムが半導体不足のせいでオプション取り付けが出来ないことが判明します。本国へオーダーを出してみたら、ダメだったというわけです。
ダメならダメで、最初からコンフィグレーターで選べないようにしておいて欲しいのですけれども。注文の時期が少しでもずれれば、もしかしましたら付けられたのかもしれません。
特段、車載音響のBOSEシステムに過大な期待は抱いてはいないのですが、オプション装備を付けていきますと「プレミアムパッケージ」というのが、金額的にお得になることから選択をしていました。この中に、BOSEの音響システムが入っていたのでした。
BOSEシステムが付きますと、ラゲッジルーム下の収納スペースにアンプが入ることから、収納スペースが少し減ります。使い方によっては、このアンプスペースが邪魔になることがあるかもしれません。
さて、パッケージオプションのBOSEシステムも単独で選択するBOSEシステムも、変わりはありません。どちらも付けられないものは付けられないわけで、選択から外すしかありません。
すると、パッケージオプションをバラシて必要なオプションを入れ直し、契約書も作り直しとなることから三たび急遽12/11にPC営業さんに呼び出されます。
オプション数が減ったにも関わらず価格が上がる
プレミアムパッケージの中に入っています、「イオナイザー」とか「後席電動サンシェード」などは要らないので、その他のメカニカルなオプションを単体で選択していきます。すると、オプション数が減ったにも関わらず、価格が20万円ほど上がってしまいました。
やはりパッケージオプションは、お得な価格に設定されていたのでした。ただ、価格が上がるのは好ましくありません。
そこで、走りや快適性には関係のない20万円と同程度の金額の「カーボンインテリア(141,000円)」を泣く泣く外したのでした。これは、後席ドアパネルから助手席前と運転席、ドアパネル前後と1周カーボンパネルが貼られます。
ここに何も選択しませんと、普通のプラスチックになるみたいでしたので、代わりに0円で設定可能なアルミインテリアへと変更しています。ここの写真に使用しているカーマインレッドのマカン2にもOPのアルミインテリアが入っています。
ここのパネルは、マカン1•2では標準がピアノブラック塗装で、アルミとウッド、さらにカーボンパネルは15~20万円ほどのオプションになっていたと記憶しています。車両本体価格が値上げされた分、アルミとウッドパネルが事実上の標準となり0円オプションとなっています。
個人的にはブラックアルミが良いのですが、艶消しアルミとなっています。ドアシルガードのスカッフプレートにもアルミを入れていますので、アルミパッケージもこれらとの統一感は出るかとは思います。
これで契約書も作り直し、またまたコンフィグレーターと契約書のオプションを読み合わせ、同じ作業を繰り返したのでした。なんか疲れましたが、気分は高揚していますので気持ちの良い疲れ方です。
クリスマスにオプションを緊急追加
さて、あとは生産されて船で運ばれて納車されるのを待つばかり・・・のはずだったのですが、納車までにマカンの情報を少しでも多く集めたいと、ネット検索をかけまくります。
自動車誌の記事、YouTubeの自動車評論家の試乗動画、個人の動画、ブログ等々、マカン関連のページはおそらくはほぼ全てに目を通していると思います。
そこで気がついたのは、今回選択したボディカラーでは、テールランプは「ティンテッド」にした方が格好いいのではないか?ということです。同じボディカラーのYouTube の動画を見ていて、走り去るGTSの後ろ姿が格好良く、印象に強く残ったのでした。(GTSはティンテッドテールが標準装備)
その後、他のマカンの試乗動画を見返してみますと、「ティンテッドテールランプ」を装着した広報車が結構あることに気が付きます。
当初、この「ティンテッド」という意味がわからなかったのですが、「ティンテッド」というのは「着色」という意味で、カイエンでは「ブラックティンテッド」と名称が付いています。早い話がベースが黒で塗装されレンズが「ホワイトテールランプ」になっているという意味のようです。スモールやブレーキランプの消灯時には、ホワイトに見えるというものです、点灯すれば赤く見えます。
急遽、12/24の夜に担当にメールを打ちます。「ティンテッドテールランプ(127,000円)が格好いいので、付けたいのですけども、まだ変更は間に合いますか?」と。
翌朝、日曜日の10時の営業開始と共に、電話が来たのでした。これまでは、ほとんどの場面でメールでのやり取りで、電話でやり取りをするのは珍しいのでした。それだけ、急ぎだったというわけです。
オーダー変更の最終期限は1/15
ネット上で登録したIDで専用ページへログインしますと、「マイオーダー」という項目があり「マカンの今 -Track Your Dream.」のコーナーでは、自分の注文した車両の生産・輸送のスケジュールなどが掲載されています。
ちなみに、このスケジュールの詳細はPC営業さんは見られないらしく、今後の予定などは大まかにしか判らないそうで、お客さんから進行状況を聞いて初めて状況が判るということだそうです。
この「マイオーダー」では、2023年1月15日が仕様変更ができる最終期限となっていたことから、まだ変更可能と判断して担当営業に打診をしてみました。ギリギリまで来て、そこまでして変更したかったとも言えます。
土曜日の夜にメール、ちょうどこの日はクリスマスイヴで、クリスマス会があり早く帰ったとのことでした。翌朝、日曜日に通勤途中の電車の中でメールを見て、「え~っ!?」とびっくりしたとのことです。
というのも、1月15日まではまだ日があるとは言え、年末年始は長期休暇となります。欧米だと、12月25日からはクリスマス休暇に入る可能性もあるでしょうし。これらの期間を除けば、ほとんど猶予は無いというのが実際のところではあります。また、この「1月15日」も絶対ではなく、予告なく早まることもあるとのことでした。
つまり、このクリスマスの土日が変更ができるワンチャンで、ラストチャンスということになります。
担当の電話では、慌てた様子で「今すぐ来て」というわけで、25日クリスマスの日曜日の15時にアポを取ったのでした。あとは、やることは一緒で、このオプションの読み合わせは何度目だろう!?と。
契約書にサインする前に、すぐにデータを本国へ送ってもらって間に合うかどうかを確認してもらいます。とりあえず、無事に間に合ったようで本国では受け付けてもらえました。
翌、月曜日の朝には「マイオーダー」の「お客様のマカン」のCGがティンテッドテールランプに変わっていました。何度見ても、お尻が美しい!ポルシェの魅力の一つです。
生産開始を待つ
そんなこんなで紆余曲折があり1月15日が過ぎますと、ステータスが「仕様変更の最終受付期限に到達」が赤く変わり、これで変更はできなくなりました。
次は、2月13~14日の「生産を開始」を待っているところです。生産ラインを出てくるまでに1週間くらいはかかると思っています。とここで、少し予定が早まったようで2月8日に「生産開始」のステータスに変わりました。
この「生産枠」ですが、当初の契約時には5月生産枠で船輸送に60日、豊橋のVW埠頭に到着するのが7月くらい、そこから整備してディーラーに届いてからディーラーオプションの装着、登録に2週間ほどで7月下旬の納車とPC営業担当からは言われていました。
が、2月生産枠が取れたので船輸送で日本到着が4月、GW前後の納車になる予定ということです。これでも、ポルシェの納期からすれば担当さんがテンション上げまくりの、めちゃくちゃ早い方なのだとか。
中国のロックダウン様々ではあります。マイナス面があれば、その反対側には必ずプラスになる面もあるということです。
オプション変更が納車後も可能な場合があります
オプションを変えたいと思った時、生産完了後にはまずメカニカルな部分は変更ができません。「サンルーフ」や「トルクベクトリング」「エアサス」「PASM」「スポーツエグゾースト」などの車両本体に関わるようなものです。
逆に、先の「ティンテッドテールランプ」などは納車後でも変更が可能です。市場でも純正品が販売されているようですし、ディーラーでも費用は工場装着よりは余計にかかりますが、工賃をプラスして交換が可能です。
そこから想像するに、バンパー類やサイドブレード、ドアミラーといったあたりも、交換は可能だと思われます。マカンは世界的にも販売台数が多いポルシェですので、こういったパーツはかなり出回っているようです。
ただ費用対効果を考えますと、下取り価格が高いうちに乗り換えた方が得策なのかもしれません。
なぜポルシェのオーダーはOPを満載してしまうのか
マカン購入者の8割が、初めてポルシェを買う人だと言われています。また、マカンからマカンへの乗り換えも多いとPC営業からは聞いています。
同じ車種に乗り換える必要があるのか?
と不思議になりますが、せっかく新車を買うのならば違う車種の方がいいのではないか、とも思うのですが。
ところが、すでに購入車両の仕様は確定しているのに、コンフィグレーターをいじっている自分がここにいたりします。
オプションを変えてみたり、またGTSでコンフィグレートしたりしています。あぁ!?これで3年目の初回車検を待たずにマカンからマカンへ乗り換える人がいるんだ、と納得したりしています。
オプション選択は、なかなか1回では納得は出来ないかと思います。特に内装は実際の物を見て触ってみませんと実感が湧かないため、実車が納車されてから後悔や不満に思う部分も少なくないと見ています。(それでもOP金額は上限いっぱいなんです)
ここで今回のマカン購入において、マカンのベースグレードをコンフィグレートした仕様が、意図したわけではないのですが、まんまGTSであることに気付いてしまいました。逆に、自分の選択は間違ってはいなかったんだと、再確認をしました。
普通トヨタなどでは、下位グレードと上位グレードの間には、見た目や装備の違いがヒエラルキーとして存在します。これが、より多くのお金を支払った人への満足感として提供されるわけですが、オプションを細かく選択するポルシェにおいては、下位グレードが上位グレードと同じ装備の装着や外観とすることができます。
そんなところも、オプション価格が高いと言われるも、ヒエラルキーを無視できるポルシェの魅力ではあります。