オートモビルカウンシル2024 ポルシェ911 930ターボ 89ターボ Nr.1

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オートモビルカウンシル2024 -幻の911ダカール展示のポルシェジャパン

2024年4月17日

モーターショーにはいないポルシェがここにはいる

オートモビルカウンシル2024 ポルシェジャパン

ポルシェは昨年に引き続き、正規のポルシェジャパンがオートモビルカウンシル2024へ出展していました。入口へ入ってすぐ主催者展示の正面という一等地に陣取っていました。

オートモビルカウンシル2023 ポルシェジャパン
オートモビルカウンシル2023 -ポルシェ・ジャパン

公道走行可能なレーシングカー「911 GT3 RS」 主催者展示でナローポルシェからの911の歴史を見せてくれたポルシェ ...

モーターショーへの出展は撤退したのに、オートモビルカウンシルへは出る。モーターショーの広いユーザー層よりも、目的を絞り込んだこちらの来場者の方がポルシェのコンセプトは響き、宣伝になるという判断なのでしょうか。

もっともモーターショーは10日間の開催で、その間の人員は本社や各ディーラーから集めるのですが、そうなると店舗運営に支障が出るがということで、人手不足が原因のようではあります。金土日の3日間であれば、何とか人手も確保ができるということのようです。

小規模なイベントであれば、ブースも簡素で済みコストも抑えられます。モーターショーのブースは2階建だったり、カフェを併設していたりと凝っていますから。

ポルシェライフスタイルの新コレクション

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ911 930ターボ 89ターボ Nr.1
「ポルシェライフスタイル」は、これまでは「ポルシェドライバーズコレクション」と呼ばれていたアクセサリーコレクションで、ディーラーなどで購入できるアパレルや小物などを扱っています。2022年から現在の名称に変更されています。

そのポルシェライフスタイルに、新たなラインナップ「ターボNo.1コレクション」をこのオートモビルカウンシル2024で発表しました。ポルシェ創始者娘であるルイーゼ・ピエヒ氏の70歳の誕生日に贈られた「911ターボNr.1」をモチーフとしたシンプルなデザインのアクセサリー類とのことです。

「911ターボNr.1」とは、シルバーメタリックのボディカラーに赤いインテリア、細部にタータンチェック柄が施されていました。このイメージを落とし込み、シルバーメタリックを基調としクラシカルなタータンチェックのアクセントをあしらっているのが、このブランドの特徴です。

自動車メーカーのアクセサリーコレクションでは男性向けのものが多くなりがちですが、ポルシェライフスタイルではユニセックスやレディースの展開が豊富で、ジャケットやプルオーバーにTシャツなどをラインナップしているとのことです。

911最後の空冷エンジン930型89ターボ

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ911 930ターボ 89ターボ Nr.1

オートモビルカウンシル2023 ポルシェジャパン ポルシェクレスト
オートモビルカウンシル -ポルシェ911誕生60周年企画ナローからカレラGT

1963年登場のナローポルシェから始まる歴史 オートモビルカウンシル2023の主催者テーマの一つ目は、「ポルシェ911  ...

「ターボNo.1コレクション」のモチーフとなった「外装:シルバー×内装:レッド」の組み合わせを持つ911ターボを、ポルシェセンター青山世田谷が見つけ出してきたそうです。しかも、1975年に発売されたタイプ930型の最終モデルで非常に人気のある「89ターボ」です。

今回の「ターボNo.1コレクション」は、911ターボの誕生50周年を記念したブランドだそうです。

東京マラソン2024オフィシャルパートナー

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ タイカン 東京マラソン先導車
2024年3月3日に開催された東京マラソン2024では、ポルシェジャパンがオフィシャルパートナーとなり、先導車や審判長車としてBEVのタイカン20台が提供されました。

毎年お正月の風物詩となっている箱根駅伝では、トヨタが先導車をはじめ多くの車両を提供しており、センチュリーのGRMNが話題となったりしており、その宣伝効果は大きなものがあることが解ります。

また、東京都が進める「ゼロエミッションビークル促進活動」では、タイカンは100%電気で走ることからクリーンで環境に優しいオフィシャルカーであることが必要です。

オートモビルカウンシル2024に展示されるのは、実際に東京マラソン2024で先導車として走ったカーマインレッドのタイカンGTSになります。

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ タイカン 東京マラソン先導車

砂漠を走れるポルシェ911限定車「ダカール」

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ911 ダカール Dakarモータースポーツでは無類の強さを誇るポルシェですが、新型として1963年に発表された初代のポルシェ911のレース活動はモンテカルロ・ラリーから始まります。1965年のラリー・モンテカルロでは総合5位でクラス優勝を成し遂げ、そのラリーの血脈は今もなお最新の911に受け継がれています。

また「世界一過酷なモータースポーツ競技」と言われる「パリ-ダカール・ラリー」にもポルシェは参戦、1984年の初参戦でタイプ953という911ベースの4輪駆動モデルで3台をエントリー、優勝、6位、28位の全車完走という見事な成績を納めます。

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ911 ダカール Dakar

ところが翌年の1985年は、953に959のアウタースキンを被っただけの959もどきで参戦し、全車リタイヤという屈辱を味わいます。ちなみにこの年の優勝は、三菱・パジェロが初優勝します。

さらに翌年の1986年には刷新された完成系の959では完璧な強さを見せつけ、優勝、2位、6位と1・2フィニッシュを達成しています。

「ポルシェは恐竜が歩いている頃からラリーをやっている」、ジャッキー・イクスが頻繁に口にするジョークとして有名なのですが、確かにポルシェは創業間もない初代911から宣伝のためにラリーで好成績を残してきています。

しかし、最近では自動車メーカーがファクトリーとしてラリーへ参戦するケースは減っており、ポルシェもこの1986年のパリダカを最後に、ファクトリーサポートカーとしてのラリーへの参戦は行なっていません。

今回、オートモビルカウンシル2024のポルシェジャパンのブースに展示されたのは、2022年11月のロサンゼルスモーターショーで公開された「911ダカール(Porsche 911 Dakar)」です。

その名前から想起するのは、1984年パリ-ダカール・ラリーでポルシェ初の総合優勝を果たした911ベースのタイプ953をオマージュしたモデルで、911をオフロードモデルに仕立てた世界限定2500台の3,099万円。 

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ911 ダカール Dakar

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ911 ダカール Dakar

オートモビルカウンシル2024 ポルシェ911 ダカール Dakar

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