電動化が進む中で内燃機関を追求するマツダ
独フォルクスワーゲンのディーゼルエンジン排ガス不正問題により、世の中は一気に電動化への流れに傾いています。
2010年頃のモーターショーでは、トヨタのプリウスをあざ笑いディーゼルエンジンこそがエコなエンジンで、EV化はまだまだ先の話だと言っていたEUメーカーが・・・
2015年のモーターショーでは、全てのメーカーがハイブリッドと電気自動車へと、電動化へ舵を切ってきました。
そんな中で、マツダだけはオリジナルのハイブリッドモデルをラインナップには持たず、内燃エンジンの効率追求を打ち出してきています。
これは、なぜなのでしょうか?
先進国の都市部ではEV化が進むものの、その他の途上国ではまだまだ内燃エンジンが主流になると見ているからです。
特に完全な電気自動車では、充電設備の整備が必須となります。考えてもみてください、山岳路や砂漠に森の中などのど真ん中に充電設備を設置できるでしょうか!?
電力事情が十分ではない途上国も多くあることからも、世界的に100%EVへ置換されるのには、まだまだ50年や100年はかかるはずです。
と、マツダは見ていると言われています。その間、内燃エンジンの市場はあり効率追求は可能だとの見方です。
さらには、各社開発資源をEVへと集中すればガソリン&ディーゼルエンジンの新規開発が止まります。すると古くなったエンジンは代替えをしなければならなくなり、そこへマツダの開発した高効率エンジンが売れるのではないか、と考えていても不思議ではありません。
現に、今の日本メーカーはディーゼルエンジンの新規開発をやめており、EU向けのディーゼルエンジンはEUメーカーから購入しています。
マツダCX-3 息が続かず失速する販売
最近人気のマツダデザインで、街中でも頻繁に見かけるようになって来ています。特にSUV系のCXシリーズは、よく見かけます。
それだけ売れているのかなと思うのですが、新型の登場直後は売れるもののすぐに息切れをして販売台数が落ちてくるのがマツダ車の販売の特徴となっています。
毎年、小改良を行うのですがやはり初動は月販3,000台程度いくものの、すぐに落ちてしまいライバルのCH-Rやヴェゼルには年間販売では大きく水をあけられる結果となっています。
その理由の一つが、このデザインにあるとの指摘があります。
面で見せるマツダ特有のデザイン、メルセデス・ベンツやBMWといったEU車が取る手法ではあるのですが、ライバルのCH-Rやヴェゼルの押し出しの強いプレスラインの強烈な印象に負けてしまっているらしいのです。
SUVを求める層は、ベンツGクラスやランクルのようなゴツい押し出しの強さを好むことからも、乗用車的なマツダデザインは訴求力が弱いのだそうです。
CX-5やCX-8くらいにボディが大きくなれば、その大きさでダイナミックな曲面も生きてくるのでしょうけれども、CX-3くらいの大きさでは"強さ"が表現し難いのです。
昔から、日本ではカローラが上級を主張したら売れなくなるとか、コンパクトカーに上質を求めるのは難しい売り方ではあるようです。
マツダ コスモスポーツ、ロータリーエンジン車のルーツ
44th東京モーターショー2015にマツダが公開したデザインスタディが「RX-VISION」、そのロータリー車の未来を見つめるのとは対称的に、その脇に展示されていたのがロータリー市販車の祖とも言える「コスモ・スポーツ」です。
コスモ・スポーツは、1964年の東京モーターショーに発表され1967年に価格148万円で発売されます。
その後は「サバンナRX-7」「ユーノス・コスモ」「RX-8」などを経て、RX-8が生産終了となった2012年以降でロータリーエンジンを搭載する市販車はありません。
果たして、ロータリー復活はなるのでしょうか?
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【ついに完成!】50年前の名車コスモスポーツ復元の軌跡 | MAZDA BLOG
マツダの若手社員20名の有志が集いレ発足した「コスモスポーツレストアプロジェクト」の完成編をご紹介します。
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