なぜ欧州車のモールはシミができるのか
駐車場で、フト隣に並んだベンツCLAです。
見るとドアモールのアルミに点々とウロコ状のシミが目立ちます、雨による酸化ですね。CLAは出たばかりの車種ですから、この車も購入してからまだ日が浅いはずです。これだけ新しい車でも、こんなにシミになってしまうわけです。
ドア周囲などにアルミのモールの面積が少ない車では、雨シミはそれほど目立たないのですが、これだけ面積が広いと結構目立ちます。運転席へ乗る度に、気になるのではないのかなと思うわけです。
これは、アルマイト加工されたアルミニウムにアルカリ性の雨が触れてそのままになっていると腐食してシミになるというものなので、防止は難しいことと化学変化してしまっているので深く入り込んでいますと磨いても取り除くことが無理なのです。
日本車では樹脂素材にクロームメッキ塗装がされた物を使用(当然、安い)しているために腐食し難いのですが、EU車では環境保護に敏感でリサイクルが可能なアルミニウムを使用しています。この白サビは、ディーラーでもお手上げのようです。
かといってケミカル用品を購入してきて、大切な休日を丸々1日このモール磨きに費やせる人はそう多くはないでしょう。ですから、大半の人はこのように放置状態となっているのです。