ポルシェのオプションは新車が買える1台分
ポルシェは、ベースの新車価格からプラス300万円はオプション価格を見込んでおかなければなりません。
当然、必要最小限のオプションに抑えるのもアリなのですが、同価格帯のベンツやBMWなどがクルコンやスマートキーなどがほぼフル装備なのに対して、ポルシェには高価格モデルと言えどもほとんど何も付いていません。
そこへ自分でオプションを積み重ねていくのが楽しいのですが、やり過ぎると新車が1台変えてしまうくらいになってしまいます。そこから、泣く泣く価格を見ながら装備を削っていくわけです。
逆を言えば、自分が欲しい必要なオプションだけを選べるということです。昔は、トヨタなどでもセリカでやっていたフルチョイスシステムというやつ。
今の時代、コストの関係からなかなか出来ないものです。ベンツですら今は、本国モデルでもセットオプションになってしまっています。
以前は、ヤナセで超お得意様向けの裏オーダーというのがあり、カタログに無い仕様でも細かくオプションをオーダー出来たといいます。今では、ミスると顧客が受け取りを拒否したりと逆に大きなクレームとなることから会社としてNG、絶対にやってはくれません。
コンピューターが決まった入力以外は受け付けないようになっている、とのことです。
オーナー以外にはなかなか理解されないオプション変更部分
オプションが全て別であるということは、内装を自分好みに作り上げることが可能。ボディ色に合わせて内装パネルやメーター色を選ぶことができます。
シートのステッチ色やシートベルトの色も、選択可能。
誰とも違う、自分だけの1台を仕上げることができるのも、ポルシェの新車を買う醍醐味でもあります。仮に信号で隣に同じ車種、グレード、カラーの車が並んだとしても、内装にこだわって変えてあれば満足感は高いのでした。
しかし、ポルシェを購入した人の話を聞きますと、ホイールは何インチで地上高を何cm落としてある、スポイラーを付けてあり・・・と延々と変更点を説明されるのですが、外野にはピンと来ないわけでサッパリ判りません。その温度差、オーナーにしか判らない自己満足の領域であることが判ります。
外部の人にはなかなか理解されない趣味の範疇であることを理解した上で、オプション装着には手を入れていく必要があります。
ポルシェの高利益率を支えているのが、このオプション装着なのです。