ニコニコ超会議2019 東京マルイ ランドクルーザー200AX

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自宅駐車場に置いてある車を見て強盗に入られる可能性

2023年3月1日

特殊詐欺グループが凶悪化で強盗団へ

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昨今の全国的な連続強盗事件によって、自宅への防犯意識が高まっており、セキュリティ関連の会社や防犯カメラを扱うショップなどには連日問い合わせが殺到している模様です。セコムなどのTVCFの数も、増えているように感じます。

一連の関東連続強盗事件の指示役だったと見られる人物4人が、フィリピンから強制送還され逮捕された以降も、東北地方で連続して強盗事件が起きたり、都内で会社の事務所や店舗が白昼堂々と狙われて金品が強奪されたりといった事件が続いています。

このことからも、強盗組織は一つではなくノウハウをコピーしたり、逃げ延びて継承した枝葉の組織が複数存在していると見られています。こういった強盗事件が、資産を持つ持たないに関係なく日本中を不安に陥れています。

かつては、対岸の火事でアメリカやメキシコなど海外のニュースだった凶悪事件が、今の日本国内で日本人の主導の元で起きているのです。

ここで意外と見過ごされがちなのが、自宅駐車場に普通に置いてある車です。まさか、何気なく置いてある車から情報が読み出されているとは、普通ではなかなか考えが及ばないかと思います。

なかなか、あれだけ大きな車を隠すというのは難しいわけで、車庫にはゲートも無く外から丸見えの家も多くあります。むしろ、ガレージに格納されてシャッターで見えない家よりも、丸見えの家の方が多いことでしょう。

通常、駐車中の車への被害といえば車上荒らしとか車両窃盗が考えられます。これを牽制するために監視カメラを付けたり、人を感知して自動で点灯するライトを付けたり、車両にセキュリティを入れたりとしている人は多いかと思います。

昨今の連続強盗事件や車両窃盗を見ていますと、これら従来の防犯対策は全く通用していないことに気が付きます。実行犯は使い捨てのパーツであり捕まることは前提、防犯カメラに撮られることは想定済みで、ライトが点灯しようがセキュリティが鳴ろうがお構いなし、警備会社のセキュリティが入っている家が襲われてもいます。

これまでの空き巣等の防犯対策

空き巣 手口 バールによる三角割り 防犯

まず、従来のプロの犯罪者は空き巣のように家人が不在のところを狙って、数万円や数十万円といった少額の窃盗を繰り返すことでした。

これは、顔を見られるリスクを極力避けて、件数を稼ぐことによって収入を増やそうとしていたためです。姿や顔を見られれば、検挙される可能性も増すからです。

こういった従来の犯罪を予防することは、ある程度の動きが予測できることから、これまでの防犯対策が有効です。

空き巣 手口 バールによる三角割り 防犯

  • 防犯ガラスを入れる
    網入りガラス、飛散防止フィルムを貼るなどで窓ガラスを割れにくくします。
  • 1ドア2ロック
    一つのドアに必ず2つ以上のロックを付け、開けるのに時間がかかるようにします。
  • 鍵をディンプルキーにする
    ピッキングに強い最新のキーに変更する。
  • 庭に砂利を敷き詰める
    空き巣犯は音が出るのを嫌がります。防犯用に開発された音が大きな防犯ジャリも販売されています。
  • 人感センサー付きのライトを点灯
    空き巣犯は明るく周囲から目立つことを嫌がります
  • 夜間は常に部屋の照明を点けておく
    玄関灯をタイマーや明るさセンサーで点けるなど、人がいるかもしれないという状態を作り出します。特に日没直後の夕暮れ時や連休中の長期旅行中などは要注意です。
  • 防犯カメラを設置する
    目立つように設置、牽制の意味もあります。

基本的には、空き巣犯は鍵開けに5分以上かかる場合には70%が侵入を諦めるとされています。また、単なる防犯ステッカーは意味がなく、警備会社のニセステッカーやダミーカメラは今や簡単に見破られてしまいます。

プロの空き巣犯と雇われ素人強盗との差

メルセデスベンツ 新型Cクラス カメラ

空き巣に入っている最中に家人が帰宅してきてばったり遭遇、そのまま居直り強盗となり暴行を働くというケースもありますが、大抵の場合では空き巣犯は誰かに見られたくはないため、短時間の犯行で現場を後にします。

最近、社会問題となり国会でも対策が議論されているのは、闇掲示板で集められた素人集団が強引に強盗を働く事件です。実行犯の後ろには、計画を周到に組み立てる知恵の回る指示役がいるタイプです。

車両窃盗においても指示役と実行犯で役割が分担がされており、実行犯から指示役へは面識が無く警察の捜査が及びにくく、なかなか指示役にまで逮捕とはならず、捕まるのは実行犯ばかりというジレンマを抱えています。それ以前に、人の命が関係しない車両窃盗や車上荒らしでは、忙しい警察は本気になっては捜査をしないという現状があります。

これら最近の雇われた使い捨ての実行犯は、極力見られたくないプロの空き巣とは異なり、犯罪には素人であることから

  • 人に顔を見られてもかまわない
  • 防犯カメラ等に映ってもかまわない
  • 被害者が死んでもかまわない
  • 音や光が出ても躊躇しない
  • 長時間に渡って現場に居座る

といったプロでは考えられないような行動を取り、これらはいずれも証拠を残しており逮捕される要因となることから、当然のようにあっけなく逮捕されます。

最近では、スマホに記録がしっかりと残っていたり、高性能な監視カメラなどがあちこちに配備、特にドライブレコーダーはどこにでも監視の目があることから、実行犯は捕まってもよい捨て駒として扱われ、捕まることを前提として指示役への捜査が及ばないような計画が立てられます。

捨て駒は、闇掲示板等で募集をかければ、借金などでお金に困った人がいくらでも沸いてきて調達が可能であり容易に集まってしまうのでした。

自宅駐車場の車から情報が読み取られる

レンジローバー 自宅駐車場

車両窃盗ではお金になりやすい人気車種が狙われますが、強盗に入る家はたくさんある中からどのように決められるのでしょうか。

「高学歴大学のOB名簿」「証券会社の株式投資を行っている人」「金融商品の購入者」「健康食品の通販購入者」など資産を持つ人たちの名簿が出回っているとされており、その中からターゲットを決めて家族の行動パターンなどが入念に調べ上げられるとされています。驚くことにことに、納税者名簿が納税金額付きで売買されているとも言われています。

購入してきた名簿だけでは情報が偏っており不完全でもありますから、さらに他の名簿と突合させたり、実地調査を行い自宅駐車場に停まっている車からもかなりの情報が得られるとされています。

  • 出勤時刻と帰宅時刻
    毎日、決まった時間に出ていって帰宅すれば勤務時間が判ります。
  • スポーツカーを所有
    40代~50代の息子とその親の80代前後の高齢者が同居
  • ミニバンを所有
    30代~40代で小中学生くらいの小さな子供がいる家庭
  • 休みの日に早朝から車が無い
    家族で遠出をしている可能性があり夜まで帰ってこない、連休中なら泊まりの可能性
  • 高齢者マークが貼ってある
    65歳以上の高齢者だけの家庭である可能性、通院や買い物に車が必要
  • 少し古い型落ちの高級車
    ある程度の高齢でお金に余裕がある家庭

駐車場に車があるか無いかで行動がある程度は読めますし、車種から所有者の年代や家族構成が大体推察できます。

また、所有車の車種や年式からは「お金のある無し」までもが推察が可能です。というのも、少し古めの30セルシオやゼロクラウンといったところは購入時の新車価格はそれなりに高価で、購入時点でのお金にはかなりの余裕があったことが伺えます。20年ほど前、60歳前後での購入時には、大手企業でかなりのポストについていた可能性があるわけです。

ここで、新しい車に買い替えないのは今お金が無いからではなく、新しい車には興味が無く高齢で最新の装備についていけないためと考えるのが自然です。逆にいえば、これはタッチパネルなどが使いにくいことからスマホなどは苦手で、最新のセキュリティや防犯事情には疎いことが証明されます。

逆に裕福だけども新車をバンバン買い替えて乗り継いでいる高齢者は、貯蓄金額はそれほど無い可能性が高いわけです。古い高級車は、車を買える余裕があるのだけども「買い替えていない」=「貯蓄に回っている」、と犯罪者は見るわけです。

同様のことが古いメルセデス・ベンツやBMW等を所有している人にも言えて、そう考えて見てみますと社会問題となりました東京・狛江の強盗殺人の家ではMベンツRクラスが報道の映像では映っていました。これも、購入時には中古でもそれなりのお値段(350~500万円くらい)した、少し古い高級車です。

車以外からでも強盗のターゲットとされる要素

empty house

このように、自宅車庫に置いてあるだけの車からさまざまな情報が読み取られてしまうわけですが、そのほかにも家の外観から読み取れる情報はあります。

  • 築30年以上の一軒家
    30年前、ちょうど1990年のバブルの前後に建てられた家であり、家主は当時40歳前後で今は70歳以上。しかも最新の鍵やセキュリティが備わっていないため、突破しやすい。
  • 高い塀や植栽に囲われている
    昭和の高度経済成長期の時代に流行った家の作り方で、一度敷地内に侵入すると外からは見えないため犯行がやりやすい。
  • 植木など庭の手入れが行き届いている
    定期的に造園業者が入り手入れを行なっていることから、お金には余裕がある。
  • 人通りや車の通りが多い道路に面した角地
    角地は購入時の価格が高い。また複数方向から家の様子が観察でき、見知らぬ人が散歩をしていても不自然ではない。
  • インターホンにカメラが付いていない
    家の中から来訪者を確認できないことから防犯意識が低いことを表しており、強盗や詐欺のターゲットとなりやすい。
  • 勝手口がある
    家の裏側でご近所からも人目につきにくいこと、鍵も簡素な1ロックの場合があり破って侵入がしやすい。
  • ペットが犬ではなく猫を飼っている
    猫は外出が多く留守がちであることを示しており、犬は番犬として吠えることから犯行を難しくさせます。

こういった情報を収集、蓄積して詐欺や強盗などの犯行に及びます。付近に地域のナンバーではない車や、わナンバーのレンタカーなどが不審に路駐しているような場合には、すぐに警察へ連絡しましょう。他にも、「屋根が壊れていますよ」「近くの家をリフォームしていて来ました」などの営業の訪問があった場合には即警察へ連絡すべきです。

まだ犯罪が起きてはいないため110番が躊躇される場合には、警察相談ダイヤル#9110番へ通報しましょう。

強盗から身を守る防犯のために出来ること

個人情報の売買は、本人の同意なくしては違法という法律を作らない以上は、名簿は勝手に売買されてしまいます。ということは、詐欺や空き巣、強盗のターゲットにされてしまうことは、誰もがあり得ることとして対処しなければなりません。

自分は賃貸住まいで資産は無いから狙われない、とこちらでは思っていましても、何かで会社が集金した現金を持っていることもあるでしょうし、高額な商品を購入するために現金を持ち歩くこともあるかもしれません。

犯罪者は現金への嗅覚は鋭くその隙を逃しません、銀行からお金を下ろして自宅に多額の現金がある日を狙って、強盗はやって来るわけです。これは偶然ではなく、用意周到に調べ上げて計画された襲撃なのです。

そのうち、資産家の防犯のガードが硬くなれば狙いづらくなり、少額の現金でもガードが甘くやりやすいところから強盗を働くようになって来るのは容易に想像ができます。

では、被害に遭わないために私たちは何をすべきなのでしょうか?

  1. 固定電話は全て留守電で対応する
    高齢者の中には、在宅しているのに留守電は失礼だと感じる人が少なくありませんが、そもそももう昭和の時代とは異なりそのような時代では無いのです。自分の命と財産を守るためには、ここは必須となります。
留守電には、都合の悪い人は絶対に録音を残しません、声などの証拠が残ることを嫌うためです。これで詐欺だけでなく、営業の電話も完全にシャットアウト出来ますので、時間の無駄もありません。
知り合いには、留守電に入れてもらい声を聞いてから受話器を取る、あるいはすぐに折り返すようにします。
  2. リフォーム、買取業者、廃品回収業者等を相手にしない
    こういった営業の電話は留守電で完全にシャットアウトが出来ます、自宅への訪問はカメラ付きのインターフォンで対応し、玄関へ出てはいけません。
中には営業ではなく、詐欺犯が在宅の確認や資産状況などを聞いている場合があるからです。雑談の中で、うっかり資産状況を犯罪者に漏らしていることがあります。自分では受け流しているつもりでも、「去年300万円で屋根を直したから必要ありません」など、情報を喋っていることがあります。
  3. 知らない人物を門扉から中の敷地内へ入れない
    業者を装い玄関前などで話をしますと、犯罪者は家の中の間取りなどを確認している場合があります。とにかく情報は有益無益に関わらず、一つも与えてはいけません。
暑い中、寒い中での営業ご苦労様、などと同情してはいけないのです。
  4. 自宅の駐車場にはゲートを設置する
    完全に遮蔽できるシャッターが理想ですが、それが無理な場合でも敷地内へ勝手に侵入されることを防止するためのゲートを設置しましょう。ゲートがあれば、車両窃盗もやりにくくなります。
  5. 車種を隠すためのカバーをかける
    以前は、放火の対象物となることからボディカバーはかけないのが常識でしたが、今の時代では難燃カバーも普及していることからも、車種の特定を難しくするためにカバーをかけた方が良いとされます。
ガレージテントのような、カバーを外す手間などが無い製品も登場しています。これは、ランクルなどの盗難率が高い車種には特に有効です。
ただし、テント内に潜り込まれてしまった場合、中で何しているのかが外からは判らないため、じっくりと作業ができてしまうというのが欠点となります。
  6. すれ違う人全てに挨拶をする
    犯罪者が犯行に及ぶ前には、必ず下見がされています。その際に住民に顔を覚えられることを嫌うことから、挨拶で声をかけるということは防犯に有効となります。知らない人ならなおさら、声をかけることをしましょう。

防犯カメラやドラレコで常に記録されています

連続強盗の実行犯が次々と逮捕されていますが、今どきは市街地であればあちこちに防犯カメラがあり、すれ違うほとんどの車にはドライブレコーダーが付いており普及率は非常に高いわけですから、どこにでも映像が残っているわけです。

また、マスクや覆面などで顔を隠していたとしましても、今の解析技術では耳の形や頭の形、歩き方などで個人の特定が可能であり、裁判での証拠能力もあります。それを知らない「情報弱者」が、わずかなお金欲しさに闇バイトなどへ応募をしているとも考えられます。

このカメラがあちこちにある状況を冷静に考えれば、「自分は逮捕されない」「逃げ切れる」と考えるのは、全く根拠の無い自信です。どうしてそのように考えられるのかが、不思議です。

その後の人生を棒に振ることを考えれば、割に合わない報酬金額です。

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